- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第7章 引き裂かれた家族 作者:緑の帽子


リンク「おじゃましま〜す」
ソード「私もおじゃましま〜す」
セレナ「お父さん、ただいま」
レク「おおセレナ、お帰り。友達かね?」
セレナ「お父さんたら、もうこの子達のこと忘れたの?」

レク「・・・思い出した!リンク君じゃないかね!懐かしいな〜」
リンク「おじさん、久しぶり」
セレナ「そうだ、このレフトっていう人、頭が痛いらしいの。休ませてあげて」
レク「レフト・・・分かった。奥で寝かせておこう」

セレナ「ここの部屋で待っててね」
そう言った後、彼女は部屋を出た。

リンクたちは部屋の中を見て回った。

ソード「見て見て!こんなに矢がたくさん」
リンク「そういえば、セレナはずっと弓を背負ってたな」

セレナ「お待たせ!お茶でも飲んでいってね」
リンク「あ、うん。ありがと」

リンクはお茶を飲み始めた。

セレナ「リンク、ハエが飛んでるわよ!」
リンク「ブッ・・・どこ!?」
ソード「キャー私、ハエ嫌い!」
セレナ「きゃっ、ハエが喋った!?」
リンク「え?もしかしてハエってこれ?」

リンクはソードを指差す。

セレナ「もしかしてこれってハエじゃないの・・・?」
ソード「失礼ね!誰がハエよ!!」
リンク「こいつはフォーソードの精。ハエなんかじゃないよ」
セレナ「フォーソードの精!?フォーソードを持ってないと出て来ないんでしょ?」

リンクは全てのことを話した。

セレナ「そんな・・・あの時襲ってきたのは・・・あなたの影なの?」
リンク「あいつらはここにも来たの!?」
セレナ「ええ・・・1ヶ月前に多くの魔物をつれて・・・」
リンク「・・・フォーソードを抜いたのは確か3日前・・・ダークリンクはもっと前から行動して
    いたのか・・・」
セレナ「村の人たちが懸命に戦ってくれたからほとんど無事だったわ・・・でも・・・」

リンク「どうかしたの?」
セレナ「お母さんがやられたの・・・」
リンク「・・・そんな」
セレナ「もう1人、お兄ちゃんも大怪我をおったけど・・・翌日どこかへ行ってしまったの・・・」
リンク「あれ?お前に兄っていたっけ・・・?」
セレナ「旅がすきだったみたいで・・・よく留守にしてたの・・・」
ソード「・・・で、そのお兄さんの名前は?」
セレナ「ごめんね・・・ショックで思い出せないの」

しばらくの間リンクは考え込む。

リンク「行って来る」
セレナ「どこに行くの?」
ソード「デスマウンテンに、フォーソードを直してもらうためにね」
セレナ「・・・連れて行って」
リンク「・・・今なんて言った!?」
セレナ「私も連れて行って!」
リンク「だめだ、危険すぎる!」
ソード「私たちに任せなさいって。リンク、行くわよ!」

2人は部屋を出て行った。

セレナ「何よ・・・私がリンクより1つ下だからって・・・いいわ、こっそりついていってみよう」

セレナもこっそり後を追う。

リンクたちは登山道にたどり着いた。

リンク「凄腕の鍛冶屋ってどこにいるのかな?」
ソード「こんな険しい山の中で探せだなんて無茶よ〜」
リンク「ソードはそらを飛べるじゃないか!」
ソード「長い時間飛んでると疲れるのよ」


〜しばらくして頂上付近〜


リンク「ふう〜頂上まで来ちゃったよ」
ソード「は〜羽が重いわ・・・」
リンク「足が重いな〜」
セレナ「こんなことで疲れてどうするの!」
リンク&ソード「なんでセレナがここに・・・!」
セレナ「小さい頃から頼りなかったからついてきたのよ」
ソード「ほんとに頼りないもんね」
セレナ「ねーーー」

セレナとソードは意気投合した。

セレナ「鍛冶屋を探してるんでしょ?こっちよ」
リンク「もうさっきから言われ放題だよ・・・」

リンクたちはセレナについて行った

(第8章に続く)


第7章 引き裂かれた家族
 
2005年4月17日 作者:緑の帽子