- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第六章 ラーズとともに... (作者 こたっきー)


 「腹ペコだぁー。」
とリンクは目覚めた。と同時にはっとした。
 「姫は、姫はどこだー!あんにゃろー、ぶっ飛ばしてやるー!」
と興奮しているリンクのところに占い婆がやってきた。
 「リンク,目が覚めたか。姫はここにはいない。それより腹が減っ
たじゃろ。婆特製のシチューを食べると良いぞ。」
と占い婆がシチューを持ってきた。リンクがそのシチューをガツガ
ツ食べている時にラーズが起きてきた。
 「ふぉふぁひょう(おはよう)」
と口にシチュウの具を含んだまま、リンクはラーズにあいさつをし た。
 「おい、リンク。今何つったの?それよりさお前さ、近日また城に
攻め込むか?そのときお前弱いから俺も連れてけよ。いいな?」
 「わかったよ。それと俺はそんなに弱くねーぞ。」
 「じゃぁなんだ。このざまは。」
 「ただ……、脱出しただけだ。」
 「ほぉー、本当かー?」
 「あっ、それより今日は城の偵察に行くんだが一緒に来るか?」
 「おーともよ(行くよという意味)」
その後リンクとラーズは顔を洗い、歯を磨き、リンクは昼まで剣の
素振りをした。ラーズは雷と精霊を呼び出す力を持っていたので、
その練習などを昼までし、昼ご飯を食べてからイリシア平原の門
に向かった。

 「じゃあ、行ってくるよ。占い婆。」
とリンクは言った。
 「あぁ、行っといで。それとこれを持って行きなさい。」
とコンパスと地図を占い婆は差し出してきた。そのおかげでこの町
の名前などがわかった。この町の名前はシニア町というらしい。イリ
シア国の領土内で南に面している。ちなみにイリシア城の城下町は
北に面している。
 「ありがとよ、占い婆。」
リンクとラーズは古家を後にした。そしてシニア門を出た瞬間、
 「おい!いたぞ。あのシャドウリンクに似ている子供が。」
とある一人の兵士が叫んだ。
 「何!?」
とラーズが叫んだ。
 「てめぇ、城で何かやらかしてきたおかげで、城に行く前に捕まっ
ちまうだろ。」
と同時にゴーンと音がした。ラーズがリンクの頭を殴ったのだ。
 「おいててて、何しやがる?黄色い頭髪した、うすらばか。」
 「んだと、おめぇーみたいな緑色の奴は、バッタやカエルみたいにぴ
ょんぴょん跳ねてろ。」
と言い合っているうちに兵士に捕まえられた。捕まえられ、手を縛られ、
馬車に乗っている時にラーズが小声で話しかけてきた。
 「おい、リンク。今ここで脱出する、しないどっちがいい?」
リンクも小声で答えた。
 「うーん、ここで脱出しないで牢屋で脱出したほうがいいと思う。」
 「よし、じゃあそうするか。」
馬車はローレンタウンという一番城に近い町に着いた。何故か分からな
いが、この町の牢屋に入れられた。その頃はまだ夕方の4時ごろだった。
リンクとラーズは夜に脱出するために、はやく寝た。

To be continued.


第六章 ラーズとともに... 
 2005年5月6日 作者:こったきー