- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第三十四章 故郷の悲鳴 作者:クレア

「や、ヤバい!!!!」
「リンク、こっち!!!」
リンクを呼び寄せた後……突然クレアは今までとは違う黄色いバリアを作り出した。
そのバリアに守られたおかげで、リンクにニコラ…エポナは助かった。
黄色いバリアに毒が飛び散るたびに、ジュウっと消滅する。
直観的に、リンクはこのバリアに電流が流れているのだと思った。


「はぁ〜…………」
数分すると、ようやく毒は止んだ…。
「リンクよ!無事か!」
止むと同時に、キングゾーラが研究所から姿を現す。


その時だった。またヘレンの声が聞こえ……
―キングゾーラ…目覚めなさい。新たな水の賢者として―


賢者になったキングゾーラは笑顔でいう。
「ありがとうゾラ、リンク。これで水は再び美しくよみがえるゾラ……時の勇者よ。そなたに水のオーブを授ける!魔王にまけるでないぞ!!」
「……ああ!」
リンクに水のオーブを渡すと、キングゾーラは消えていった。
「リンク!みて!水が…」
と同時に湖の水はまた元の美しい水に戻っていく……


だれもが胸を撫で下ろし、ホッとした瞬間。
だが、すぐに壊されることとなってしまうとは……
「プルルッ!フルルル!」 「!?ニコラ!?どうしたの?」
クレアはニコラの異変に気付く。
いつのまにか、ニコラはショレパスに変化していた。
そしてナビィに何かを話しているかのように鳴いている…
鳴き終えると、ニコラはペガサスに変化した。
そしてナビィが叫んだ。
クレアはその内容を信じたくなかったが…   「ニコラがいってるワ![タースの里から邪気がものすごくでてる]って……!」
「!?ニコラっ…………!?」
するとニコラはまたショレパスになり、勇ましく鳴く。そして再びペガサスの姿に……
「[俺に間違いはない!さあ、早くのるんだ]だっテ…」
クレアは目の色をかえた。
すぐさまニコラにまたがる…
そして茫然としているリンクに頼んだ。
「リンク!お願い…私の故郷を……!!」
今にも泣きそうなクレアを、放っておくリンクではない。
「分かってる!いこう!…エポナ、オカリナ吹いたら、来てくれよ!」
「ブルルッ!」
当たり前だ!とエポナは返事したようだった。
そして、リンクもニコラにまたがる。
ニコラはリンクがのると、大空にはばたいた。
『嫌な胸騒ぎがする…みんな……お願いだから無事でいて………!!』
クレアは心の中で、ひたすら祈った。友の無事を…


…クレアの故郷があるはずの空は、黒い雲で覆われていた……


第三十四章 故郷の悲鳴
 2005年7月29日  作者:クレア