- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第十四章 雪山での試合 作者:クレア


リンク達が雪山にでて一時間はたった。
羽の力のおかげでありとあらゆるところに行くことができた三人。
だが……

「はぁ〜…、どこにいるのかなぁ?」
クレアがいう。それもそのはず! この一時間の間、羽はぴくりともしなかったからだ。
仕方なく里に一度戻ることにする。

しばらく歩くとだった。リンク達は胸をドキドキさせた。突然ナビィがさけんだからだ。
「リンク!クレア!見て!羽が震えてるワ!」
確かにブルブルと震えだす羽……近くに守護鳥がいる!?
「あっ!もしかして…!」
なにかを思いついたかのようにクレアはとっさに杖を取出し、叫んだ。
杖を目の前の雪の塊に向けて。
「ア・シェリーっ!」
すると先程よりも勢い良く炎が杖から飛び出した。そして雪の塊にぶつかる…
「「「いたぁ!!」」」
雪が溶け中の姿が現わになると、皆は声を上げた。
塊は氷だった。氷のなかにいる見たことがない巨大な鳥。
まぎれもなく守護鳥が凍っていると直感する。
「リンク!早く助けだしてあげよう!」

「…ソウハサセナイ…」

後ろから邪悪な声がした。
すさまじい邪気と殺気……
三人が振り返った……

リンクは巨大なスタルチュラだとおもった。ナビィもだった。
だが違う………!

――白い体毛につつまれた足が八本…だが体の本体は竜の頭にアイアンナックのような体。手には斧というバケモノだった。額にはあのウルフォスとおなじ赤い宝石がある……

「私ハマテリグルズ…守護鳥ヲ抹殺シロトイウ命令ガアッタ。
  邪魔ヲスルナラ…貴様ラヲ倒ス!!」

「そうかよ…じゃあこっちが倒すしかないな!ナビィ!」
「OK!」
ナビィと息をあわせ、リンクは飛び掛かった…
「タダノ子供ニ何がデキルカ…ミセテモラオウカ」
マテリグルズが呟き、激しい戦いが始まるのだった…

クレアは恐ろしくてずっと目をつぶっていた。恐る恐る目を開けたとき…リンクの足元の雪に小さな赤い斑点がついているのをみた…

「リンク!!」
リンクは頬に傷を負っている。悪戦苦闘していた。
どうやら赤い宝石が弱点らしいが…
「全部かわされている…!」
マテリグルズの八本の足はリンクの攻撃をかわすのに最適だった。とても素早くかわしながら斧を振っている…
「くそ…相手が動かなきゃいいのに…!」
リンクがそういうのを聞いたクレア。
―…そうだ!―
「デ・フォール!」
杖はマテリグルズに向けて水色のようなものを発射した。
ピキィィィィン!!
「ナニッ!?」
「な……?」
一瞬にしてマテリグルズの頭を除き…全身が凍り漬けになった。
そう、クレアは凍らせようと考えたのだ。
「今だよ!リンク!」

ナビィの声で我に返ったリンク。

――倒せる!――

「たぁぁぁぁぁっ!!」
リンクは力を剣に込め、マテリグルズの額にある宝石を思い切りくだいた。

「グァァァアァァァァァ!」
宝石を砕かれたマテリグルズが叫んだかと思うと…
マテリグルズは霧のように消えていった……

「よっしゃあ!倒したっ!」リンクは歓喜に心踊らせた。…勝てたんだ…!
「よかったぁ〜…間に合って」
「クレア、助かったよ!ありがとう!」
リンクがいいおわると、氷が溶けだした。

「……ふぅ〜!助かったわい。おや、おまえ達じゃな?助けてくれたのは」
助かった守護鳥は三人にやさしく語り掛ける。
「ずっとみていたぞ。なかなか勇気のある…!!?」
そこで突然守護鳥は目付きをかえる。
「……?地鳴り……?!」

リンク達が上を見ると…… とてつもなく大量に積もった雪の雪崩がおしよせていた……



第十四章 雪山での試合
 2005年4月24日 作者:クレア