「・・・リンク?」
聞き覚えのある声がリンクを呼んだ。一番自分が探していた・・・大事な・・・・
「・・ナビィ!?」
「リンク〜〜〜〜!!」
リンクがナビィを見つけると、ナビィは懐に飛び込んできた。
「リンク・・・・助けて・・・みんなとてつもなく邪悪な魔物に連れ去られちゃって・・その魔物のせいで、デグの樹サマの子供も瀕死になっちゃったの・・・・!!ナビィずっと一人で・・・ずっと・・・!」
「落ち着いて、ナビィ。俺が何とかするから」
慣れない言い方で、ナビィを慰めるリンク。だが・・・・
「うん・・・・・でも早くしないと・・・・サリアがっ・・・」
「サリアが!?」
リンクははやる気持ちを抑え、ナビィに急き立てた。
「魔物の主人の・・・・生贄にされちゃうかもしれないの・・・」
ただ事ではない。
「ナビィ!その魔物たちの所へ案内して!」
「無理ヨ・・・私、本当に怖い・・・・!」
今まで一度もひるんだ事のないナビィが恐れている。それが魔物のすさまじさを物語っているようだ。
だが、諦める訳にはいかない。
「ナビィ!お願いだ!君しか知らないんだろう?ちからがいるんだ!
それに、俺はナビィを守る。絶対だ!」
「・・・・でも・・・・でも・・・・・!」
「ナビィ!!」
「・・・・わかったワ、行こう!魔物たちは迷いの森の中にいる!ついて来テ!」
「ありがとうっ!!」
「さあ、こっちヨ!急ぎましょう!」
そして二人は迷いの森へとはいっていった・・・・・・・・
さらに、ふたたびここからリンクの冒険が始まった。
(目覚めなさい・・・・・女神の力を持つ、時の巫女・・・クレア。ハイラルを・・・助けて・・・・・)
「なんなんだろう?今の夢は・・・・」
生々しい夢から覚めた、少女クレア。
この高度一万mの雲の世界でも、彼女の冒険がはじまろうとしていた。
まだ見ぬ大地の運命のカギとなる・・・・そんな苦難が待っているとも知らずに・・・・・・