- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第2話  森の魔物 作者:ジュリア

ハイラルの東には森がある。別名「迷いの森」。そ
こに入った者は2度と出られなくなるという噂がある
からである。そして、この森には凶暴な魔物達がいて
迷ったものを食べてしまう。そのような事からこの森
は近年、立ち入り禁止になった。以前、勝手に入って
行った男がいたが、誰も行方を知らない。

 「本当に入るの?」いざ、森を目の前にしてリンク
が聞いた。まあ、勇者の子孫といえど、怖い物はある
らしい。
「ええ。仮面の正体を見るまで帰るわけには行きませ
ん。」ゼルダが勇んだ。
「じゃ、じゃあ僕から行くよ。」リンクは用心しなが
ら、一歩ずつ慎重に森に入った。

 「・・・・・ムッ、ダレカキタ。」森の奥で声がし
た。昔から森に住んでいる魔物、モリブリンである。
「ほう、どこのどいつだ。」モリブリンと一緒にいる
男、仮面の男であった。
「モリニダレカキタ。シンニュウシャダ。」モリブリ
ンはヤリを手にするとリンク達の元へ向かった。
「侵入者か。どうしてココへ。何のようだ?」男はモ
リブリンの後について行った。

 「誰か来る!」リンクは剣を抜いた。




第2話  森の魔物
 2005年9月24日  作者:ジュリア