- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
罪と罰
 
作者: NIGHTMARE


 神はある日・・・、子の一人である光の神子に「私
は退屈だ、だから私は新たな世界を作る!お前は三大
神を創り出し、昼と生き物を創らせよ!」と言った。
そしてもう一人の神子にこう言った。「月の神子よ!
お前は夜を創り、光あるものに休息を与え、闇を彷徨
う者を定めに従い導くのだ。」二人は「全ては貴方様
の意のままに・・・。」と言って光の神子は新たな
神々を創り、生き物と昼と地を、四季と生き物の法則
を作った。月の神子は光の神子と同時に闇を生じさ
せ、この世界の均衡を保たせた。そして闇の理を作り
法律を作った。そしてその後・・、神自らが人間を作
り出したのだ・・・。人間と言う生きた魂を・・。人
間は・・・、神が作り出した生物の中で最高傑作にあ
たる創造物だった・・・。他の生物とは違い、感情や
知恵を持っていた・・・。それは心という自分だけし
か無い、とても強くてまたとても脆いモノだった。

人間が生まれてから約10000万年後・・・
夕方ネオの王宮に留守中の王が帰ってきた。どこから
とも無く・・・突然である。ある時は裏庭や自室、玉
座の間や城下町の裏通りから帰ってきたりする。最近
は特に外国との問題も・・国内での問題も無いのに突
如いなくなる。しかし町には一切出ていない・・・。
そして行く先も正体も知らないのだ・・・。ラルフ以外。
王は玉座の間に入った。王が入ってくるとラルフが玉
座から退いた。そして王の耳元でこう言った。「も
ー・・突然いなくなるから大臣も諸官もカンカンだ
よ?僕知らないからね!と・・・どうやらアイツが犯
人だったみたいよ・・・?いや・・犯人じゃなくて神
だから犯神になっちゃうけど。そろそろ時間か・・大
丈夫!あいつら無事だよ!」王はニヤリと笑って言っ
た。「だろうと思った!じつを言うとな・・・奴の件
でアイツにこっぴどく叱られてきた。「お前がしっか
りしないからだー!」って。ったく、いくらアイツの
子だって言ったってオレは全能じゃ無いっての!!無
理難題ばっか押し付けやがって・・・。ま、オレの責
任である事に間違い無いからな・・・。責任とりゃな
いかん。けどあいつらに死なれちゃあな・・。一応命
綱だけはつけたが・・。」「お話になりませんてカン
ジ?特にあの子には死なれちゃ困るもんね★ンじゃ、
交代ヨロシクぅ〜。行ってくるねぇー」ラルフはそう
言って玉座の間を笑顔で出て行った。しかし玉座の間
を出た後のラルフは誰も見ていない・・・。


罪と罰
 2006年8月16日  作者: NIGHTMARE