小説最終巻
「黒い影・・・」 作者: NIGHTMARE |
「黒い影・・・」
ここは魔界・・・魔物はもちろん、悪しき神々の集う場所・・・。果てしなく続く荒野の中心に大きな城がある・・・。見るからに悪しき暗雲が竜巻のように城を包み込む・・・。何も近づけない・・・まるで何かに守られているようだ・・・。
その城の最上階には大広間があった・・・。そこに誰か座っている・・。姿形はよくわからないが、その声は悪そのものに満ちた・・・重々しい男の声だ・・。「・・・時は来た・・・。今度こそ奴を抹殺し、あの御方に魂を献上する時ぞ!!!必ずアレを手に入れてやる!!!」そう男は言った。そして男はある者を呼んだ・・。「出て来い!!!ライカーガス!」するとどこからか妙な風が吹いた・・・。後ろを見ると鏡を持った女がいた。女は言った。「やはり私を呼んだか・・・ガノン。お前の事だ・・・どうせ私に奴等の監視をしろと言うのだろう?」ガノンは鼻で笑って言った。「言わずと知れているか・・・。まぁいい、事あり次第オレに知らせろ。オレは今からあの御方に報告に行く。」そう言ってガノンは消え去った・・・。その後姿をみてライカーガスは冷たく微笑んだ・・。
「魔王とはいえ所詮人間・・・いくらあがいたところで神にはかなわぬ・・。神はいつも気まぐれ・・・。飽きたおもちゃはすぐに捨てられる・・。お前はいつまで生きていられるかな?全ての者の運命は最高神のみぞ知る・・・・。」とささやきながら・・・。
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小説最終巻
「黒い影・・・」
2006年5月3日 作者: NIGHTMARE |
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