- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
part2 出発!     作者: NIGHTMARE

  
 ニルクと盗賊兄弟は王の下へかけよった。そこには
大きな魔物が辺りを囲んでいる。そしてその真ん中に
王がいた。一せいに魔物が腕を振り上げ、「ドーン!!」
と大きな音がした。爆風がすさまじかった。
ニルクがかけよろうとした時、二人が止めた。
「離せよ!このままじゃ皆殺られるぞ!それでもいいのかよ!」
ニルクはサファイアの腕を振り払って言った。
その時王が言った。
「気持ちは嬉しいが助けは必要無い。
そこでジッとしててもらえるかな?魔物の狙いは君自身だ。
どういう意味か聴きたげだが後で教えよう。
まずはごみ掃除と片づけを済ましてからだ。」 
よく見ると魔物の大きな拳を人差し指の先っぽで簡単
に受け止めていた。10倍はあるような大きな拳をだ。
ニルクはただあ然としていた。そして魔物は一瞬にし
て跡形もなく溶けるように消えていった。魔物から抜
け出てきた紫色の丸い物は王の手に集まった。そして
それは簡単に・・薄いガラスのように無惨に握り潰さ
れた。それと同時にこの宮殿や城下町を襲った魔物は
跡形もなく消え去った。
「お掃除終了〜☆後は宮殿と城下町の修理だね。」
ラルフが言った。
王は「フゥ!」とため息ついて服をパタパタと叩いていた。
サファイアが王に言った。
「さすがライアン。相変わらずやりますねぇ。
にしても、あなたもなめられたもんですね・・。
今度のお仕事はちょっと大変そうですねぇ・・。
これは人間だけの問題じゃないみたいですし・・。」
すると王が言った。
「そうだな。まず帝の命令を待つ。その後は私の仕事だ。
命令を受けるまでの大仕事はお前たちに任せる。
他は全てラルフとオレが引き受ける。さて、修復するぞ。」
ラルフもうんと頷き何か唱え始めた。そして王も・・。大きな光が
集まり・・やがてそれは天に届き、町を覆いつくした。
そして壊れたもの全てが元に戻ったのだ。
その日はもう夜遅く、話は次の日にする事になった。


part2 出発! 
 2005年9月24日  作者: NIGHTMARE