- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
「山里・T」            作者:フォルテ

=ゴロンとの思い出は、深い物=

「ねえ?!あんた!さっさとしなさいよ!!早くしな
いと、3日間が終わっちゃうじゃない!!
だいたいねぇ。あたしの弟のトレイルが、
あそこで何回もぶたれているのよ??
かわいそうだと思わない??・・ねぇ?ちょっと・・。聞いてるの??」

「ん??ああ、聞いてたよ。聞いてた。耳クソと鼻ク
ソを混ぜると、コーラの味がするっていうんだろ?
あぁー、確かに美味しかったぜ」

「聞いてないじゃない!しかも、美味いのかよ!」

っとまあつっこみをされながら
オレ達は、山に向かっていた。
沼で、変人お面ダンサーをまっさつして、
「めでたしめでたしで終わったのであった」と
言ったオレだが、その後の苦労は忘れられない。
(作者が書くのを忘れて)いったん沼に逆戻り
をして、オドルワが、23歳のころ的宛チャンピオンに
選ばれて、その賞品の弓矢をもらっていった。
また、大妖精のかけらを大妖精にかえして、
回転切りを覚えたし、大妖精のお面をもらった。

オレは、ふと上を見上げた。

「ありゃま、通れねぇな。氷で、道がふさがってやがる」

山は、雪で覆われていた。それと、同時に氷も沢山。
オレは、氷をどかせようと努力をした。
たとえば、チャットを氷にぶつけて
割るとか、近くにいた犬に氷をなめさせるとか。

「いったいわねぇ!あんたもうちょっと頭を使いなさい!!」

ちょっと氷に1時間以上ぶつけたからって、怒んなくても・・・。

「へいへい、で、おまえはいいこと思いついたのか?」

「いい?あの氷柱みえる?あれを、弓で打って氷を割るの!」

「何?!『ケツで、はさめ!』だと?できるか!!」

「あんたは、人の話を聞いているのか!!」

少々、手間取ったがちゃーんとオレは氷を割った。

「よし!オレって天才!」

「何よ!私がアイデアを言ったんでしょ!」

「あっ?そうだった??あ、ごめんなさいねぇ?
はっはっはっはっはっはっ!」

わざとらしく、あやまる。(ふっふっふっ!)

いっこうは、ずんずん雪の中を進んでいく。

その中のぽつんと一件立っている。(小屋だ)
オレ達は、その中に入った。

小屋の中は、炉と見えるものが、凍っていた。
人が、2人いる。
一人は、ソファーで横になっている。
もう一人は、暴れている。

「らっしゃい!と言いたいところだけど、今はむりだね」

「ここは、何やっている店なんだ?」

「ああ、鍛冶やだよ。でも、今はこの寒さで炉がこおちまって
剣なんか、鍛えられねぇ。まあ、温泉のお湯なんかがあれば溶けて、
なおるけどな?」

残念。持ってないな。
つーことで、オレ達は、小屋から出た。

「おい!チャット!カエルゲコゲコムゲコゲコあわせ
てゲコゲコムゲコゲコ!
が、寒い中で立っているか?」

「え?かえるのこと?ありえないじゃい!ばっかじゃないの!?」

「じゃ、ありゃなんだ?」

オレが、指をさしたところはどうやらかえるのぼうしを
かぶっているゴロンがいる。

「たすけてくれ!」

ゴロンは、救助をもとめた。オレは、ゴロンを持ち上げる
ほど、タフじゃねぇよ。

「おい!ゴロン!おまえそんなぼうしを
かぶったって、もてるわけないぞ!
どうせ、元がブサイクなんだから、かぶった
って女はよりつかねぇぞ?」

「そんな、ふざけてないで!!!
ああ、死ぬ前にもう一度食べたかった。
かたくて歯ごたえがあって・・・・ あの味は、忘れられないゴロ・・・」

そんなゴロンをさっさと無視して、さきに進む。
オレ達は、ゴロンのほこららしきところを訪れたが・・・。

「開いてないじゃない!!!」

大問題だ。
ので、近くのガタガタ震えているゴロンに開けてもらった。
どうやら、ゴロンプレスで開けるらしい。

ほこらに入ったら、ゴロンがいっぱいいた。
ああ、思い出す。ゴロンシティでの、みんなとの思いで。

ある時は、まるまって寝ているゴロンの背中に落書きしたり・・。
またある時は、ゴロンは力仕事が得意だ。
みんな、大工仕事を町から依頼されている。
オレは、その中の一つの依頼をゴロンといっしょに
やった。完成するちょっと前に、オレが
「だれかゴロンを、この作品の下にうめようぜ!」と言い出した。
オレ達は、その「名誉なやく」をくじで決めた。
貧乏くじを引いたゴロン(名前は、「ゴラ太郎」)
は、いまでもその作品の下にいるだろう。
みんなは退屈しのぎに、トランプをそのゴロンに
あげたが、それでも退屈しているだろう。

「ぎぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」(泣)

ほこらで、泣き声が聞こえた。
だれか、ないているらしい。
まったく、お客様のオレを気にしないで、
泣いているゴロンはどこの誰だ?!

ゴロンの長老の息子だった・・・・・。
(手出しができない!)

「ウエッ!・・・ヒック、グエッ・・・!
と、父ちゃ〜ん!とうちゃ〜ん!
ヒク・・さむいよ!とうちゃ〜ん!」(泣)

近くのゴロンに、なぜゴロンが泣いているのか聞いてみた。

「いや、わかんねぇゴロ。とにかく、おまえ長老を見つけて来てくれ!」

ほこらから、オレは追い出された。
しかたない・・・・。
長老とやらを見つけて、山の人ってのを見つけるか・・・。



これから、オレのさむ〜い山里の話が始まる!
おまえら!オレが凍え死なないように、あたたかく見守っててくれ!
今回は、前編とかではなくTなので 夜露死苦。
じゃ!また次回!!



「山里・T」 
 2005年8月16日  作者:フォルテ