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恐れないで

思い出を力に

2001年3月17日、卒業式の日に配った京都女子中学校3年4組の学級通信「手紙」96号に載せたメッセージです。

様々な思いを抱きながらの卒業でした。このクラスで担任した一人の生徒のお母さんが長い闘病の末なくなりました。告別式の出棺の間際、割られた茶碗のパリンという甲高い叫びのような音が今でも忘れられません。

僕自身、この子達と一緒に“卒業”することになるかもしれないと思ってもいました。でも、それはできませんでした。

一人ひとり力強く、仲間や家族と一緒に作り上げた数々の思い出を、生きる力と優しさに育て上げてくれたら、どんなにうれしいことか。

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2000年度京都女子中学校3年4組の学級通信「手紙」の一部は、「手紙」の部屋でどうぞ。

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           恐れないで



   傷つくことを恐れないで

   流れる血は、生きていることそのもの



   失敗を恐れないで

   それは、挑戦した勇気の証



   挫折を恐れないで

   あなたの魂は、そんなにやわじゃない



   孤立を恐れないで

   寒さが、耐える力を育ててくれる



   向き合うことを恐れないで

   見つめる瞳に、あなたがいる



   失うことを恐れないで

   生まれてきた時は、この命一つ



   闘うことを恐れないで

   恐いのは、私も同じ



   恐れるべきは恐れに負けること

   負けないために私がいる

   負けないためにあなたがいる


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