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死の詩の部屋へもどる




   あーあ


最後に

あーあというて人は死ぬ

生まれたときも

あーあというた

いろいろなことを覚えて

長いこと人はかけずりまわる

それから死ぬ

わたしも死ぬときは

あーあというであろう

あんまりなんにもしなかったので

はずかしそうに

あーあというであろう。


谷川俊太郎編  『 祝魂歌 』ミッドナイト・プレスより


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