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考えるヒントのお蔵  性と人権の棚  第8番
ネクタイはずしてリボンをつけよう



   
   
 オレンジ

6色のリボン
運動
 
ピンク
 
 
赤い 


終わりつつあるネクタイの時代

人間が直立二足歩行をし始めることによりきたした身体的変化はいくつもあるそうですが、女性の場合は見えにくくなった女性器の代わりとして性的な成熟や発情を示すために発達した血の色の透ける唇や、お尻の形を模した大きな乳房があります。

それが男性の場合どうなのかといえば、肉体そのものにはさしたる変化はなかったようですが、衣服をまとうようになるに従い、見えなくなった性器を誇張し、あるいは連想させる装飾が次々に生み出されていきました。

それは時に性器の保護と同時に直接的に視覚に訴え男性性を強調するニューギニアのペニスケースやヨーロッパのコッドピ−スであり、それはやがて象徴化されてネクタイとなったと言われています。

 参照:インドネシア文化宮  「ライラのイリアンジャヤだより:コテカ・中央高地人のペニスケース
             http://www.harapan.co.jp/Indonesia/GBI/laila10.htm
       
男の「装い」一科事典 「 男を大きく見せる股袋(Codpiece)」
             http://www.sutv.zaq.ne.jp/ckafw600/yofuku/codpiece.htm

そうした男性性のシンボルの多くは、攻撃や闘争や権力や支配のシンボルでもあり、近代社会においては管理の象徴ともなっているといえるのではないでしょうか。

その一方で、リボンは女性の胸や髪を飾る女性性のシンボルであり、また心を込めた贈り物にはリボンを掛ける風習は今に伝わっています。日本でも工芸的な形式美を持って発展した水引が生み出され、互いの関係を深め合う贈り物に使われてきました。

 参考:木下水引株式会社―水引ミニ知識  http://www.mizuhiki.co.jp/mini/index.html

今、ネクタイが象徴する「男性原理の社会」の限界は様々な分野で露呈し始めています。そこで求められているのは、暴力や略奪や支配を許さず、多様性と互いの尊厳を認めつつ互いに絆を結び合う「パートナーシップを原理とする社会」、いわばリボンの時代です。


静かな意思表示・受容と支援のシンボル

無知から来る差別や偏見にさらされた人々は深い孤独に陥ります。そんな時、自分の存在をを正しく理解し、自分の存在を受け入れてくれる人に巡り合うことは大きな励みです。


自分が世の中に不条理や矛盾や正義に反することを見つけても、それを言葉に表したり抵抗するには勇気が要り、時には大きな犠牲を払わねばなりません。それでも何かのカタチでそれを表す方法が見つかれば、わずかでも自分の良心を守ることができるかも知れません。

そんな思いをつなぐ方法として、胸や肩や持ち物など、自分のどこかにリボンを結ぶ運動があります。それがただの趣味のリボンなのか密かなメッセージなのか、それを知りたい人は同じ色のリボンを自分もつけて、その人と目を合わせてみてはどうでしょう。

そこから新たな一歩が始まるかもしれません。


六色のリボン

数あるリボン運動の中から、ここではProjectGの管理人が賛意を示している青・赤・白・ピンク・黄色・オレンジの六色のリボン運動を紹介します。

そのリボンは同じ色でも発信するメッセージは多様で、極めて政治色の強いものもあれば、同好の士の結束から生まれたものもありますが、いずれにせよ新たな連帯の輪が、ここから始まることを願っています。

※ 運動を展開し続けることや、変わらずサイトを運営し続けることは難しいことです。記録のために削除あるいは移転されたサイトへのリンクも残してあります。
20004年8月21日一部更新
 リボンのサイト  
  • リボン運動
    • Ribbon Project Japan
      • ようこそ、リボンプロジェクトジャパンのホームページへ。リボンプロジェクトジャパンはHIV・AIDS関連及び子ども買春・子どもポルノ根絶のボランティア活動NGO団体です。
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青いリボンのサイト紹介

青いリボン

一昔、というより20世紀の終わりには、卒業式のシーズンが近付くと「卒業証書の卒業年月日や生年月日は元号でしか書いてもらえないのか、西暦でもいいのか」などという話が家庭でもされたり、学校では「君が代・日の丸」をどうするのかが夜遅くまで議論されたりしていました。

教師も親も生徒達も「国歌斉唱、一同ご起立願います」と叫ばれた時、立つのか座ったままでいるのか、立っても歌うのか歌わないのか、口パクするのか……本来個人の自由であるはずの「うたう」という行為にたいして、異常なプレッシャーをかけられ選択を迫られた、いや選択肢を奪われたのです。そして、歌わない生徒には「指導」という名の思想強制が、教師には業務命令違反という名のもとに「処分」が用意されていきました。

そんな中で生まれたのが胸につける青い「ピ−スリボン」です。仮に席を立たされ歌を歌わされても「本当は『君が代』を歌うことに私は反対だよ」、「少なくとも全員に強制することには疑問を持ってるんだよ」という思いを多くの人に分かってもらうための意思表示の手段でした。

ただそのピースリボンをつけた国立市の小学校教員は学校を混乱させたとして処分を受け、ブルーリボンも見かけなくなっていきました。


それから21世紀がやってきて、しばらくすると北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の工作員によって拉致された人々の存在が明らかになり、北朝鮮への批判が高まると同時に、心無い人々から在日朝鮮人の子ども達、朝鮮学校の生徒達が暴行に遭うなどということも起こりました。

やがてそのうちの何人かが日本に一時帰国≠オました。彼らが日本に戻って着た時、その胸には金日成バッジが光り輝いていましたが、しばらくして彼らはバッジを取り、替わりに青いリボンを付けて記者会見に臨んでいました。拉致被害者とその家族を支援する運動のシンボルがブルーリボンです。


そしてまた一つ、2003年には「性同一性障害(GDI)」への理解の輪をひろげるためのそら色リボンが生まれました。主に同性愛者の人権を守るための白いリボンとあわせて、性的マイノリティへの差別や偏見と戦い、誰もが安心して生きていける社会を作って生きたいものです。

  • 「ふぇみん」Web版
    • ピースリボンと日の丸・君が代リーフレット
      • 国旗国歌法成立後、強制はしないという答弁だったにもかかわらず、日の丸・君が代の押しつけが目立っています。私たちはそんな世の中に息苦しさを感じています。そこで、だれにでもできる簡単な意思表示の方法として、ピースリボンをつけることを提案することにしました。日の丸や君が代が一律に強制されるのはおかしいな、と思っている人は多いはず。でも、なかなかひとりでは何と言っていいかわからない、という人も多いでしょう。これから卒業式や入学式のシーズン。ブルーのリボンをつけてみたら、他にもつけている人を見つけられるかも知れないというささやかな提案です。


  • ブルーリボン運動
    • ”NGO R−NET”(北朝鮮に拉致された日本人を救出する市民ネットワーク)では、皆さんが誰でも無言であっても、「北朝鮮による拉致被害者の生存と救出を信じて」への意思表示が簡単に出来るように、ブルーリボン運動を展開していきます。
  • ブルーリボンシール頒布
    • ブルーリボン運動画像
      • インターネットホームページをお持ちの方には、ページの片隅に下記のリボンを載せて頂ければ幸いです。 リボンを載せていただく事自体が拉致被害者の生存と救出を信じる為の意思表示ですので、ホームページの内容(思想・コンテンツ等)は問いません。このページは「救う会」とは無関係な一個人が勝手に作っているものであり、このページに関する責任は一切私にあります。誤解のないようお願いいたします。(山本孝司)


  • SOL TIERRA Y VIENTO※閉鎖
    • BastaYa!とは、「もうたくさんだ!」という意味のスペイン語です。この言葉とこの青いリボンはスペインでのETAのテロの犠牲者を追悼し、テロに反対し平和を望む人達の希望と祈りを表すシンボルです。スペインだけでなく、世界中からテロと戦争がなくなりますように願ってやみません。青いリボンはスペインでのETAのテロの犠牲者を追悼し、テロに反対し平和を望む人達の希望と祈りを表すシンボルです。


  • nao のそら色リボン運動
    • 「nao の会の "nao" は、10 代を中心に性同一性障害の理解を広める力となった TBS 3 年 B 組金八先生の "鶴本 直" の響きからとられ」「「性同一性障害 (GID) を持つ人たちへの理解の輪を広げるために、nao のそら色リボン運動にご賛同ください」


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赤いリボンのサイト紹介

赤いリボン

1948年に始まった「赤い羽根共同募金運動」は学校の教室でも取り組まれている息の長い社会福祉支援運動で、赤く染めた鶏の羽根を胸に付けた事のない人のほうが少ないかもしれません。

では赤いリボンはどうでしょう。どこかの式やパーティーの主賓か来賓にでもならなければ付けることはないかもしれません。

でも1980年代の始めごろから赤いリボンを年中胸につけて活動する人々が現われ始めました。HIV感染者やエイズ発症者への理解と支援を広げていこうとする人々です。男性同性愛者や売春婦の病気というレッテルを張られたエイズも、今では多くの人々の理解を得るようになってきています。それでもまだ、自分がエイズにかかったことを自然に口にできる人は少ないのが現状かもしれません。

  • 熊本県ホームページ「エイズってなあに?」
    • レッドリボンについて
      • レッドリボンは、HIV感染者・エイズ患者への理解と支援の意思を表すシンボルです。あなたが、エイズに関して偏見を持っていない、エイズと共に生きる人々を差別しないというメッセージです。エイズを克服するために、レッドリボンを知り、レッドリボンを身につけることによって、エイズについて、みんなで考えてみましょう。
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白いリボンのサイト紹介

白いリボン

20世紀の終りかけに起きた阪神淡路大震災でなくなった方の冥福を祈り、残された方への支援を続けていこうという運動が各地で生まれましたが、その一つに関西学院大学を中心に取り組まれたホワイトリボン運動があります。ただその運動は、形骸化を避け新しい運動の形態を検討するために一旦中止されました。

でも、2003年の1月17日に神戸の町で胸に白いリボンを付けた人達がいました。「復興はまだ終っていない。支援を必要としている人はたくさんいる」と人々に訴えようと手製のリボンをつけた警備会社の人達でした。


そんな21世紀の始まりで深刻な問題となっているのが自殺です。数の上で目立っているのは中高年の男性自殺者ですが、思春期の同性愛者の自殺率が高いことはアメリカで指摘されながら、日本ではその存在を取り上げられることもありませんでした。

そうした若い同性愛者の自殺を防ごうとする運動のシンボルもホワイトリボン。ただ、ゲイを中心としたセクシュアル・マイノリティの権利獲得運動のシンボルである「レインボー・フラッグ」や「ピンクト・ライアングル」とともに、日本の学校でその存在を知らせることのできる教師はほんの一握りかもしれません。


そしてまた、ホワイトリボンが妊娠と出産に係わる疾病と事故から母と子の健康と命を守る世界のシンボルになっていることをどれだけのひとが知っているでしょうか


  • ホワイトリボンキャンペーン
    • White Ribbon Campaign(ホワイトリボンキャンペーン)は、思春期の同性愛者の自殺が相次ぐ事態を、広く知らせるために始まりました。アメリカでは、5時間に一人の割合で思春期の同性愛者が自殺すると推測されています。その原因に、自殺した彼ら/彼女らがゲイ/レズビアン/トランスジェンダー/バイセクシュアルであること、また、そうであるがゆえに社会から受ける多大な重圧に対処する事ができないことがあげられます。


  • ジョイセフの国際協力キャンペーン
    • ホワイトリボン・アライアンス
      • ホワイトリボンは妊娠と出産に係わる疾病と事故から母と子の健康と命を守る世界のシンボルになっています。ホワイトリボン・アライアンス(WRA) には世界各国から200以上の援助機関、国際機関、NGOが加盟し情報交換と相互経験交流などの協力を行いながら活動しています。日本からはジョイセフがホワイトリボン・アライアンスに正式登録されています。


  • sacmaderevue※移転
    • 手をつなぎ そしてうたう。※閉鎖
      • このホワイトリボンに、テロや戦争、虐待やいじめ、ドラスティック・ヴァイオレンスなど…国際的問題・日常的問題全てにおいての「暴力」で命を落とした方々に追悼の意を込めます。そして、このホワイトリボンでみんなが手を結び、心を繋げあう世界になることを望みます。


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ピンクリボンのサイト紹介

ピンクのリボン

大分県別府温泉を中心に進められている「ほっとマンマの日」キャンペーンを耳にされた方もいらっしゃるかも。そのシンボルマークの真ん中にはピンクのリボンが描かれています。マンマはラテン語でオッパイのこと。

アメリカでは8人に1人という高い罹患率だった乳がんの早期発見、患者への情報提供、治療後の支援を目的にピンクリボン運動が始まり、日本でもフジフィルムやワコールの支援のもと運動が展開しています。


  • J.POSH 運動 日本乳がん ピンクリボン運動
    • Pink-Ribbon (ピンクリボン)は、アメリカの乳がんで亡くなられた患者の家族が、「このような繰り返されないように」と願いを込めて作ったリボンからスタートした、乳がんの啓蒙運動のシンボルマークであり、乳がんに対する理解と支援のシンボルマークであり、乳がんに対する理解と支援のシンボルです。J.POSH 運動のシンボルマークは、運動に対する理解と支援の象徴として、Pink-Ribbon をモチーフにデザインしました。
  • FUJIFILM  MEDICALHOMEPAGE
    • 乳がん検診啓蒙活動 富士フィルム
      • ピンクリボン・プロジェクトは、アメリカで『乳がん』を早期発見し、死亡率を減らそうという願いから始まった運動です。このピンクリボンには、女性が『乳がん』を日々意識することの象徴となるようにという願いが込められています。またさらに『乳がん』になってしまった女性たちがこの病気を乗り越え生き延び、そして克服できるようサポートする姉妹愛を表しているものです。
  • ほっとマンマの日
    • マンマとは、ラテン語で「乳房」の意味です。「ほっとマンマの日」は、乳がん患者さんに周りの目を気にせず、ゆったりと温泉に浸かって、ほっとしてもらおうという日です。元々は好きだった温泉に入りにくくなった方が多いことから、もう一度温泉を心から楽しんでいただき、また患者さん同士の交流の場になれば、とつくられました。
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黄色いリボンのサイト紹介

黄色いリボン



  • FDC 日本ファーザーズ・デイ委員会
    • 父の日黄色いリボンキャンペーン
      • 本委員会は、ファーザーズ・デイイエローリボンキャンペーンを推進することによって、新しい父親像の構築と父権の回復・再認識を進め、これからの家庭の在り方に対する問題を提起する。そして、「社会」「学校」「家庭」に対して明るい話題を提案し続け「父の日」を国民的な社会行事に発展・定着させることを目的とする。
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オレンジリボンのサイト紹介

オレンジのリボン

  • オレンジリボン運動 - 子ども虐待防止
    • 児童虐待防止全国ネットワークは、全国に広がったオレンジリボン運動を大切に大きく育てるため、2006年よりオレンジリボン運動の総合窓口 を担っています。「子どもへの虐待をなくしたい」という志のもとに、全国で共通したシンボルとするために、目指すべき目標(オレンジリボン憲章)を定められました。


  • Ribbon Project Japan
    • Orange Ribbon
      • オレンジ色のリボンを子ども買春と小児ポルノ、幼児虐待撲滅運動のシンボルとして問題の解決に役立ちたい。


  • Web現代
    • オレンジリボン・キャンペーン
      • Web現代では今後も「盗聴法」問題について連続追及していきますが、その一環として日本版ブルーリボン・キャンペーンとして「オレンジリボン運動」を始めることにしました。「盗聴法」反対の意思表明としてオレンジリボンを貼って下さい。
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