紹介記事目録 | ||
事例
|
||
2001年までの記事はこちら | 2003年の記事はこちら | 分類表に戻る |
記事紹介の留意事項 |
朝日 |
2002/12/24 |
夕刊 | 11面 | No .N354a021224e11 |
||||||
名古屋市/東区 |
金城学院高校 |
|||||||||
シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 女子高生、いじめ自殺/校長、学内新聞で謝罪/名古屋金城学院高「命の重さ思う機会に」 |
||||||||||
メモ : 名古屋市東区の私立金城学院高校の女子生徒(当時17)が2001年6月、同級生からのいじめを苦に自殺していたことが分かった。遺族からの要望を受け、学校側は2002年12月20日発行の生徒会新聞に女子生徒が自殺に至る経過を説明した父親の手記とともに、浅井敬校長名で「生きる意味の重さについての教育が十分ではなかった」と非を認めて謝罪する文章を掲載した。 父親の話などによると、女子生徒は愛知県西春日井郡内の中学校から1999年に同校に入学。1年生の終わりごろから摂食障害などで入退院を繰り返し、2001年6月26日、マンションから飛び降り自殺をした。 遺書はなかったが、同級生からのいじめを詳細に記した日記が見つかった。入学直後から、系列の中学から進学した同級生となじめず、悪口を言われたり、集団で無視されたりといったいじめを恒常的に受けていたことが記されており、遺族が学校に事実関係の調査と、謝罪を求めていた。 学校側は、今年卒業した当時の同級生にアンケートを送るなどの調査をしたが、いじめの具体的な事実は確認できなかったという。しかし、浅井校長は生徒会新聞上で「皆に合わせなければならないという圧力に心身がむしばまれた」といじめを認め、「私どもの非力、教育力の弱さと言わざるを得ない」と謝罪した。 朝日新聞の取材に対し、浅井校長は「謝罪には学内に異論もあったが、命の重さを再認識し、再発防止を誓う機会になればと思い、掲載に踏み切った」と話す。 一方、父親は「娘の死が少しでも意味あるものになればと思い、学校新聞での謝罪を要請した。学校側の対応は評価している。娘も喜んでくれていると思う」と話している。 |
朝日 |
2002/11/15 |
朝刊 | 35面 | No .N354a021115m35 |
||||||
大阪府/泉大津市 |
泉大津市立中2 |
男 |
14 |
|||||||
シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 中2飛び降り自殺/泉大津市立中/交友関係で悩む? |
||||||||||
メモ : 大阪府泉大津市立中学2年の男子生徒(14)が学校を休み時間に抜け出して近くのマンションから飛び降り自殺していたことが2002年11月14日分かった。 交友関係に悩んでいたとみられるメモを残しており、泉大津署や市教委が自殺の動機を調べている。 同署の調べでは、2002年11月8日正午すぎ、市内のマンションわきで倒れている生徒を近くにいた人が見つけた。病院に運ばれたが全身を強く打っており既に死亡していた。 胸には数ヶ所に生前にできたとみられる青いあざがあり、手に握りしめた生徒手帳や上着のポケットに入っていた紙に、交友関係の悩みをうかがわせる記述があった。 家族あてには「ごめん」と書かれていた。 文字は乱れていたという。 |
朝日 |
2002/10/16 |
朝刊 | 37面 | No .N354a021016m37 |
||||||
東京都/板橋区 |
中3 |
男 |
15 |
東京学芸大学付属中学 |
||||||
シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 同級生からアトピーからかわれ?/中3男子が自殺/東京・板橋 |
||||||||||
メモ : 東京学芸大付属竹早中学校(東京都文京区)3年の男子生徒(15)が2002年10月11日、板橋区内のマンションから飛び降り自殺していたことが15日、わかった。生徒はアトピー症状を同級生にからかわれることを悩んでいたといい、警視庁が学校関係者らから事情を聴いている。 板橋署の調べでは、11日夜、板橋区加賀1丁目の14階建てマンション北側通路に、生徒が倒れているのを通行人が見つけたが、まもなく死亡した。13階と14階の間の階段踊り場から手すりを乗り越えて飛び降りたらしい。 家族の話では、生徒は今年夏ごろ、アトピー症状や家庭内の悩みを走り書きしたメモを書いていたという。 同校では15日夕、木村茂光校長らが記者会見。生徒の家族から今年、数回、「同級生から『きもい(気持ち悪い)』と、いじめられている」と相談があったと説明。「生徒らに確認したが、いじめの事実は確認できなかった。自殺の理由はわからない」と話した。 |
朝日 |
2002/10/15 |
夕刊 | 15面 | No .N354a1015e15 |
||||||
兵庫県/竹野町 |
高3・高1 |
男女 |
||||||||
シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 高校生男女心中か/兵庫・竹野/死因は急性薬物中毒 |
||||||||||
メモ : 兵庫県竹野町田久日の県道わきの駐車場に止まっていた乗用車内で2002年10月13日午後1時25分ごろ、若い男女2人がぐったりしているのを通行人が見つけた。 城崎署員が駆けつけたが、2人ともすでに死亡していた。2人は兵庫県豊岡市内の高校3年男子(18)と同県養父郡内の同1年女子(15)で、同市内の同じ高校に通っていた。死因は急性薬物中毒。同署は睡眠薬のようなものを服用して心中したとみている。 調べでは、乗用車は男子生徒のもので、2人は11日に学校を休んで帰宅しなかったため、家族が捜していたという。 2人が通っていた高校の校長は心中の理由について「思いあたるようなことはない」と話している。 |
朝日 |
2002/08/30 |
asahi.com | 面 | No .N354a020830xxx |
||||||
福岡県/城島町 |
大沢秀猛 |
|||||||||
シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 両親の控訴を棄却/城島中いじめ自殺訴訟控訴審/福岡 |
||||||||||
メモ : 福岡県城島町で1996年、町立城島中学3年の大沢秀猛君(当時15)がいじめを訴える遺書を残して自殺し、両親が県や町に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が2002年8月30日、福岡高裁であった。 星野雅紀裁判長は、いじめへの学校側の責任を認めた一審の福岡地裁判決を支持した上で、いじめと自殺には因果関係があったと踏み込んだ。 しかし、学校側は自殺を予見できたとの両親の訴えは棄却した。両親は上告する方針。 2001年12月の一審判決は、いじめの存在と学校側の責任を認め、町と県に1000万円の慰謝料の支払いを命じたが、いじめと自殺の因果関係や自殺の予見可能性については認めず、両親が控訴していた。 星野裁判長は、福岡県警が作った城島中の教師や同級生らの供述調書などから「精神的に追い込まれた秀猛君が最終的には同級生からの金員の要求に応じきれなくなって自殺した」といじめと自殺の因果関係を認めた。 学校側が予見できたかどうかについては、直前の秀猛君の様子から「自殺の予見可能性は認められない」とした。 管理人:関連記事「福岡・中3自殺/県・町に1000万円賠償命令/地裁判決「いじめの苦痛に責任」2001/12/18 はこちら |
朝日 |
2002/5/12 |
朝刊 | 26 |
面 | No
.N354a020512m26 |
|||||
京都府/向日市 |
会社役員 |
男 |
41 |
木下秀美 |
||||||
シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 子に寄り添って考え/ 「不登校自殺…父親の手記」出版/「後悔」「問題」つづる |
||||||||||
メモ
: 高校受験の日に長男を自殺でなくした向日市の会社役員、木下秀美さん(41)が、体験をまとめた「不登校自殺 その時親は、学校は―。長男の命を守れなかった父親の手記」を出版した。 「多くの人に悲しい経験を知ってもらい、子どものために何をするのが一番よいのかを考えてほしい」と思い立ったという。 手記は、長男学さんの自殺を出張先の東京で知った時のことから書き始めた。 2000年2月、私立高校を受験する朝だった。机の上に「自分に自信がなくこのままだと、とくな大人にはなれないと思いました。これ以上家族や先生にはめいわくがかけられないと思った」との遺書が残されていた。 学さんは中学2年の2学期から学校へ行かない日が多くなり、3年の9月には完全な不登校になった。木下さんは当初、学校に行くよう求め、不登校を受け入れた後も高校進学は当たり前として学ぶさんに接した。 「なぜもっと早く不登校というものを理解し、学の苦しみに寄り添ってあげることができなかったのか」と後悔の念をつづる。 当時、学校は「荒れた」状態だったという。学さんの自殺後、実態を明らかにしようと、向日市教育委員会に学校に関する資料の提供を求め、京都弁護士会には人権救済の申し立てをしてきた。 申立書や弁護士会が市教委や学校長へ出した要望書も掲載している。 登校や進学を求め続けたことを自らの側の過ちとして挙げ、学校側の問題点としては、担任任せで問題を校内に抱え込んでいたことを指摘している。 木下さんは「学校や保護者、地域の連携が大切。今回の出来事を最悪の事例として、みんなが話し合うきっかけにしてほしい」と話している。 四六版、200ページ、1600円。 問い合わせ先は、かもがわ出版(075-432-2868) 管理人: 図書紹介はこちらからNo.N354006 関連記事 No .N354k020330m30 & No .N354k001003e9-1 |
朝日 |
2002/04/30 |
朝刊 | 35 |
面 | No .N354a020430m35 |
|||||
鳥取市 |
男 |
16 |
||||||||
シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 「いじめで友が自殺」と暴行/16歳6人を逮捕/容疑で鳥取署 |
||||||||||
メモ : 「鳥取市内に住む県立高校2年男子(16)が自殺したのは、高校でのいじめが原因」と中学時代の同級生6人が、高校生と同じ高校の生徒5人に暴行を加え、けがをさせていたとして、鳥取署は2002年4月29日、6人を傷害の疑いで逮捕した。 逮捕されたのは、いずれも16歳の男子で、高校2年生2人のほか、塗装工、大工など。 調べでは、6人は2002年4月26日午前11時45分ごろ、亡くなった高校生の自宅近く路上で、生徒5人を殴ったり、蹴ったりし、うち2人に顔面打撲など軽いけがを負わせた疑い。 この日は高校生の自宅で葬儀があり、双方が葬儀に参列。終わった後、6人が突然、殴り掛かったという。 調べに対し、「いじめられて自殺したとのうわさを聞いた」と供述しているという。 高校生は2002年4月24日午前9時ごろ、自宅近くの物置小屋で首をつって死んでいるのが発見された。通学していた学校の校長は「いじめはなかった」と話している。 |
京都 |
2002/03/30 |
朝刊 | 30 |
面 | No .N354k020330m30 |
|||||
京都府/向日市 |
勝山中学3年 |
男 |
15 |
木下学 |
||||||
シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 「学校の荒廃」認定/勝山中生の自殺/京都弁護士会 府教委などに対策要望 |
||||||||||
メモ : 2年前の高校入試の日に自殺した向日市の勝山中3年木下学君(当時15才)の父親(41)が京都弁護士会に申し立てた人権救済に対し、同弁護士会は2002年3月29日「学校の不登校生徒に学校全体が適切な対応を行なっていなかった」とし、勝山中と無効市、京都府の両教育委員会に対し、不登校加配教員の適切な配置などを求める要望書を提出した。 学君は3年生の2学期から完全に不登校になり、2000年2月4日の高校入試当日、「自分に自信がなく、このままだと大人になれない。これ以上家族や先生に迷惑をかけられない」との遺書を残して自殺した。 同弁護士会は、聞き取り調査から、勝山中は当時、教員が生徒から暴行を受けるなど、非行少年だけでなく普通の生徒も制御がきかず、学習環境自体が破壊された状態だったと認定した。 そのうえで「教育環境や不登校による自信喪失が学君の自殺の一因になったと推察できる」とし、「学君の自殺に対して『学校に責任はない』とした学校や市教委の態度は適切でない」と判断した。 要望書について、父親は「不登校の問題について深く調査した要望書で感謝している。学校などはこの要望書を無視せずに正面から受け止めてほしい」と話している。 父親は2000年10月、「息子の悲劇を二度と繰り返してほしくない」と、勝山中の生徒たちの学習機会の保障や不登校生徒へのケアを求める人権救済を申したてていた。 勝山中の中条郁教頭は「要望を熟読していないのでコメントは差し控えたい」とし、向日市教育委員会学校教育課は「要望書を真摯に受け止めたい」としている。 管理人:関連記事はこちらNo .N354k001003e9-1 Welcome to Kyoto Bar Association/京都弁護士会 |
読売 |
2002/03/23 |
夕刊 | 13 |
面 | No .N354y020323e13 |
|||||
兵庫県/伊丹市 |
高校1年生 |
男 |
16 |
|||||||
シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 喫煙注意後に高1飛び降り自殺/伊丹のマンション |
||||||||||
メモ : 2002年3月23日午前2時5分頃、兵庫県伊丹市中野西のマンション前の路上で、弾性が血を流して倒れているのを住民が見つけ199番。男性は全身を強打してすでに死亡していた。 伊丹署の調べでは、近くに住む県立高校1年の男子生徒(16)。着衣に乱れがなく争った跡もないことから、13階建てマンションの屋上(高さ約40m)から飛び降り自殺を図ったとみて調べている。 調べでは、生徒は22日午後10時半ごろまで、同市内で友人二人と遊んでおり、「学校で喫煙を注意された」と話していたという。遺書などはなかった。 |
朝日 |
2002/02/26 |
夕刊 | 15 |
面 | No .N354a020226e15 | |||||
東京都/府中市 |
関東医療少年院 |
|||||||||
シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 関東医療少年院/少年2人自殺 |
||||||||||
メモ : 心身に病気や障害がある少年が収容される関東医療少年院で、2001年9月と2002年2月に2人の少年が自殺していたことが分かった。死亡した場所はどちらも居室内で、タオルや布団の襟カバーを使って首をつっていたという。 関東医療少年院は性別、年齢は明らかにできないとしたうえで、「収容少年のほとんどが何らかの精神疾患をもっており、動機などは分からない面がある」としている。 同少年院によると、2001年9月までの10数年間は自殺者はなかった。「少年の心情を把握すると共に、居室を改善するなどして再発を防ぎたい」と話している。 |
朝日 |
2002/01/29 |
朝刊 | 29 |
面 | No .N354a020129m29 |
|||||
鹿児島県/知覧町 |
中学3年生 |
男 |
14 |
村上勝己 |
||||||
シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: いじめ自殺/中学「暴行に責任」/鹿児島地裁賠償命じる/加害側と総額4500万円 |
||||||||||
メモ : いじめを訴える遺書を残して自殺した鹿児島県知覧町の町立知覧中3年(当時14)の両親が町と加害者とされる生徒5人を相手取り、総額約9200万円の損害賠償を求めた訴訟で、鹿児島地裁(榎下義康裁判長)は2002年1月28日、「生徒らの暴行と自殺の間には因果関係がある。 学校側は暴行を見過ごし、安全を確保する義務を怠った」として、町と5人に総額約4500万円の支払いを命じた。 自殺予見可能性は、生徒らについては認めたが、学校側に関しては否定した。 訴えていたのは、勝己君の両親の会社員村方敏孝さん(51)、美智子さん(44)夫妻。 判決は、5人の生徒について「2年生の2学期から、長期にわたり暴行を加えた。」として継続的ないじめの事実を認定。 当時、中学生がいじめによって自殺することが知られていたとして、「暴行により極度に追いつめられていた勝己君が自殺することは予見できた」と指摘した。 一方、学校側に対しては、勝己君に対する暴行などの兆校を見過ごし、適切な指導も行なわなかったと認定。 だが、「教員らが暴行を知ったのは自殺前日で、勝己君に自殺の差し迫った危険があったことは察知できなかった」として予見可能性については否定した。 |