Thanx 2 Ms.B.

カーテンのすき間から差し込む白っぽい朝の光と
交じり合う快速電車の音と
煮えたって酸味が際立ったモカ・マタリ

人々の顔ぶれは変化するけれど
永遠に消えることのない この騒然とした室内
24時間眠らずに
人間の暗幕の内側を暴き出す ここはそんな場所

ぼくはここで4年間を過ごした
全力疾走で駈け抜けてきた
その結果得たものは

ぼくの愛したひとは すでにこの部屋にいないこと
ぼくを憎んだひとは すでにこの部屋にいないこと
ぼくが目指したものは ぼくには到底不可能であったこと
ぼく自身の何を変えようとも ぼくは結局ぼくにしかなれなかったこと

ぼくはこのドアを開けこの部屋へ飛び込んだときの
あの 傲慢で純粋であった 若く熱い思いに対する答えを
真実と妥協と惰性とから学び
いま その 同じドアを背に 全てを振りかえる

二度と戻れない 4年間のページが瞬く間に次々とめくられ
瞼のうらには あまりに多くの映像、映像、映像

4年間はぼくを成長させた?
失うものが多いほどオトナであるならば
ぼくはもう充分にオトナであるだろう
オトナタチは云う
<キミナンテマダマダコドモダヨ>
これ以上何を失えば良いのだ
これ以上何を失えと云うのか

もう二度と 訪れることは ない
4年間の思い出も 今は 書類箱に詰められ
ぼくとともに このドアから 姿を消す

さようなら たくさんの ぼくたち。


ご意見ご感想は、私、昆布まで。