あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第83話 ガラクタの中心で我思う

第83話 ガラクタの中心で我思う
 
 このところずっと世界の把握について考えてます。考えてしまうのはあまりよろしいことではないとは思ってます。考えるということは証拠がないということですから。動かしがたい証拠があれば人はわざわざ考えたりしないと思いますのでね。
 とはいえやはり何も考えないというわけにもいかないようであれこれ考えることになってます。
 さて。
 考えれば考えるほど深みにハマっていくようでちょっと困ってます。世界とは五感で捕らえたデータを頭の中で再構築して得たものだと思ってます。しかしそれがそうだとするならば「A」というものごとに気づかなければその「A」はその人の世界に存在しえないことになってしまいます。
 その「A」には適当なものごとを代入していただけばよろしいわけですがたとえばそれが「愛」だったり「幸福」だったりすると事態の深刻さがわかっていただけますでしょうか。
 それに気づかない限りそれはその人の世界にはまったく存在しえない。それに気づくことができて初めてそれはその人の世界に組み込まれる。
 今認識している世界が世界のすべてではありえないだろうと思ってるんです。生まれてこのかたずっと気づいていないことが私にはたくさんあるんじゃないかと。
 私が今のところ住んでいるこの世界とは私が生まれてから手当たり次第に感じたものごとを当たるを幸い寄せ集めただけのガラクタの山なのかもしれないんですよ。真に重要であって気づかなければならないものごとに気づかないまま放置してるかもしれないんですよ。私の世界は欠落し放題に欠落している穴だらけのツギハギ世界かもしれないんですよ。
 ただ漫然と生きてりゃ良いってもんじゃないってことです。もっといろいろなものごとに気づいて自分の世界をあるべき姿に整えたいと思うこのごろです。またもやうまく書けてませんがね。
 

2004/06/21