あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第60話 デジタルカメラってこれでいいの?

第60話 デジタルカメラってこれでいいの?
 
 最近はデジタルカメラを集中的に試している。写すだけでなくプリントも試している。私が持っているデジタルカメラはどれも200万画素級だから大伸ばししたときの粗さは覚悟の上だが問題は色と階調。うちのシステムでのプリントはどうしても綺麗に上がらなくていい加減嫌気がさしているところ。紙もインクもたっぷり使ってその挙句に投げ出してる状態だ。
 一方でデジタルカメラで撮影したことを知ると画像をファイルで欲しいという人も少なくない。ADSLなど高速なネット環境を持っている人も多くなったらしい。
 先日は20枚ほどの画像を9メガバイトほどの圧縮ファイルに一まとめにしてサーバの片隅に置いておき「欲しいヤツは勝手に持ってけ!」とやったところ誰からも文句は出なかった。ちょっと前ならフザけるなと言われかねない荒業だが世の中変わったね。
 デジタルカメラのプリントなんかやってらんねーやと思いつつそれでもあれこれデジタルの泥沼の中で格闘していて感じたのだがデジタルカメラの画像ってこれで本当に良いのかしら? 写真のようにプリントできると思うことに本来無理があるのでは?
 ずっと不思議とも思わなかったのだが・・・・デジタルカメラの画像って一見すると写真のように見えるけれどデジタルカメラはフィルムじゃないから写真のように見えるのが本来は異常なことなのでは?
 ビデオで撮られた画像と8ミリフィルムで撮られた画像とがまったく違う絵作りであるようにデジタルカメラの真の姿って別にあるんじゃないのかと納得いかないゴミプリントの束を前にしてボンヤリと思っているところ。
 何か根本的に間違ったことが行われているような気がするし私自身根本的に間違ったことをしているような気がする。
 ただの家庭用プリンタを使ってやたらコストと時間をかけてゴミを一束作ったアホのたわごとかも知らんのだが。
 

2003/09/08