あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第59話 ケータイを買おう

第59話 ケータイを買おう
 
 私はケータイを持っていない。以前は持っていた。まだメールもネットもできない時代だ。本当に通話だけの「携帯できる電話」だった。確かに便利なことは便利だったけれど所かまわずかかってきて無視もできずに路上で通話ってのに嫌気がさしてカミさんに譲渡。
 それ以後ずっとケータイを避けて過ごしてきたのだがいよいよ世の中ケータイがないと不便になってきてしまった。先日は池袋駅のホームで公衆電話を探して走り回っちゃったもの。なくなっちゃったのね。公衆電話って・・・・。
 今はメールが使えるので路上で大声出して話さなくてもOK。メール主流になってからはケータイでしゃべってるなんて人は珍しくなった。
 こないだ電車の中で吊革につかまって立っていたら目の前の座席に座っている人たちの全員が全員片っ端からケータイの画面を見つめて何やらピコピコやってる光景が見られたけれどそれも今の時代は異様でも何でもなくて当たり前なんだろうな。
 今はしゃべらなくて済むし公衆電話で冷や汗かいた一件もあったことだしそろそろケータイ買おうかなと思ってるところ。今はカメラ付きが当たり前のようなのでもっけの幸い。好都合。持ち歩き用の小さなデジカメはもうケータイで決まりだな。
 ・・・・となるとデジカメって商品はこの先どうなっちゃうの? ってことにもなるわけだけど・・・・。
 持ち歩いてもらえなくなると単体のデジカメが生き残る道はあまりないんじゃなかろうか。
 商業用の写真はケータイで安直に済ませるわけにいかないだろうからそれにふさわしい機器は残るに違いない。でも一般家庭向けはどうなっちゃうのかしら。
 カメラと見れば欲しくなるこの私でさえ持ち歩き用はケータイで決まりなんて思ってるくらいだからひょっとすると一般向けの単体デジカメってあと数年で滅んじゃう運命なのかもしれない。
 デジカメはてっきり最新デジタル機器みたいに思い込んでいたのだが実態はフィルムカメラと同様に前世紀の遺物だったのかもしれない。デジカメ買って喜んでた私の目は節穴だったかも。
 まあいいけどね。私は遺物も嫌いじゃないし。
 でもデジカメに凝るのは考え直さないといけないような気がしてきた。電気製品のサポートはすごく短い。壊れたら終わりだ。その点単純な機械式のジレッテやヴィトーだと・・・・なんて話をしても「ケータイ以外にカメラは持ち歩かねーぜ」というこの話の流れの中ではまったく意味がないな。
 あれあれ。
 単に携帯電話を買おうかって話がなんだか大変な方向にいっちゃったよ。ひょっとするとこの先このサイトはケータイ関係のサイトになっちゃうかもよ。こりゃ大変だ。さっそくケータイの勉強をせねば。
 

2003/09/02