あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第37話 ニュアンスじゃねーだろ

第37話 ニュアンスじゃねーだろ
 
 今日は我が家のお嬢様の卒業式。たまには親らしいこともして見せてやらにゃいかんと思って仕事を休んでカミさんと一緒に列席したよ。暖かい一日でね。春だよ。
 ああ日本はつくづく平和だなぁと思うわけだがちょっと気になることもある。アメリカの動向。
 イラク政府に肩入れする気は毛頭ない。でも世界一の軍事大国を向こうに回して戦うはめになりそうなイラクの国民には同情するよ。子どもの卒業式にノンビリと出かけてラーメン食って帰るなんて気分じゃないだろうからな。
 アメリカは世界をどうしたいのだろうか。イラクの次は北朝鮮がすでに標的になっているらしい。
 もちろん私は北朝鮮の政権に肩入れする気も全然ない。でも世界最強の軍隊の猛攻にさらされるかもしれない北朝鮮人民に同情はするよ。スパムが北朝鮮の国民食になる日も近いのかもしれんな。
 そして日本の新聞は国民をどういう方向に導きたいのだろうか。我が家が今読んでいる新聞からは何故にアメリカが戦争を決意しているのかさっぱり読み取れない。わけのわからない記事を書き連ねて「反米」「反小泉」というニュアンスのみ残すように意図しているとしか思えない。
 情に訴えるのではなく理路整然と世界情勢について理解させてもらいたいものだな。毎月4千円もの購読料を払ってるんだからな。年にすれば5万円近い額になる。日本国政府に払っている税よりもそっちの方が高い国民も大勢いるのと違うか? こういう気前の良いお客に新聞は重々気をつけて接した方がいいと私は思うよ。
 実際のところなぜアメリカはイラクと戦争する気になっているのか新聞は裏の裏まで分かるようにちゃんと教えて欲しいものだよ。
 そしてもしも北朝鮮からミサイルが日本に飛んできたら日本はどう対応すべきか新聞はハッキリと社説で読者を啓発してもらいたいもんだね。
 そうしてくれないと私はまた洗剤とサラダオイルと拝み倒しにほだされて他の新聞に乗り換えちゃうからね。こういう情に流れちゃう読者を作ってきたのは君たちだからね。いいね。わかったね。
 

2003/03/19