あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第105話 出口は必ず訪れる

第105話 出口は必ず訪れる
 
 先月転倒した際にアスファルト路面に渾身の一撃を見舞って砕けかけた右腕ですがソロリソロリと痛みが引いていきます。当初は数日で治るだろうかと思っていましたが案外な深手だったようです。まあバッキリといかなくて幸いでした。
 さて。「あるがまま・そのまま」にいかなる感情が沸きあがってきても放置し続けるようにしてそろそろ1年ですのでしばらくぶりの近況報告を少々。
 昨年の今頃は燃え盛る火柱の中で進退窮まっていたのですが今は火柱の外に出て火柱を眺められるようになっています。火柱はまだ盛んに燃え上がっていて熱いのですが焼かれてはいません。しかも火柱からだんだん遠ざかっていくのが分かります。
 昨年の春ごろはもう最低でした。あのころのことを思い出すとよくぞ人生投げ出さずにここまで来られたものだと思います。
 もちろん私はまだ悟っていません。悟れるかどうかもまったく分りません。でもガタガタ・アタフタ・テンヤワンヤのままでこの人生終えてもいいやと今は思えます。悟らないまま人生終えれば悔しいことでしょうがどんな思いが湧いてきてもあるがまま・そのまま。悔しい心を眺めるまでです。そのとおりであることがそのままであることなのです。
 まあここまで落ち着いたのは訓練の賜物のようでもありますがこの世のことはすべからく諸行無常ですからいつまでも悩みっぱなしでいられるはずがないといったところが正解なのでしょう。下手にこねくり回さずにただひたすらピュアに悩んでいることができるなら出口は必ず訪れる。そういうふうになっているのでしょう。
 そんなところで本日はここまで。ではまた。
 

2005/06/21