あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第836話 Don’t make sense

第836話 Don’t make sense
 
 先日のこと5年前に亡くなった妹を偲んで兄弟で集まりました。兄弟の家族が久々に揃って互いに近況を報告しあいました。老いる者あり育つ者あり。いろいろです。
 あらためて思いますけれど。人生はいつか終わるのでありますね。社会の競争に勝ったの負けたの嬉しいの悔しいのとお祭り騒ぎを繰り返しながら人生はいたずらに過ぎ行くのであります……なんてね。うむ。訳知り顔の亭主はキモいぞ。
 こういう訳知り顔して生死(しょうじ)を語るって本当に意味がないですね。人生の終わりがやってくればどんな人生を歩んでこようがそこで終わりなのですから。
 利口だろうが馬鹿だろうが金持ちだろうが貧乏だろうが有頂天だろうが奈落の底だろうが全部一様にシャットダウンですもんね。しかも何もかも因果縁起に雁字搦めに縛られていてなるようになるしかなりようがないのだし。意味がないと言うことにさえ意味がないので生死についてはDon’t make senseでしょうね。理解するなと。意味を見出すなと。
 ちなみに妹はガンでした。最後は腸閉塞を起こして痩せ細って亡くなりました。私は今のところ健康に問題はないようですが。実は過去に消化器系の大病を患ったことがありまして。大出血で死ぬ寸前に手術したことがあります。全身麻酔が効くと前後不覚。もう何もわからない。何も感じない。手術中に何かあって死んでも死んだことさえ知らないままでしょうね。化けて出ることも叶わないでしょう。
 ……実はもう死んでいたりして。フフフ。
 

2018/07/03

ついでに一言
 
 実は我々はもう死んでいるのかもしれません。人生とは故人の一代記をひもといているようなものなのかも。
 


おまけにもう一言
 
 初めて英語で表題。こういうこともあるんだな。