あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第833話 無明長夜

第833話 無明長夜
 
 先日の大宮氷川神社の御神籤で「岩戸開兆」と出て。頑なに閉じていた岩戸が開き闇を掃う光が射す。その兆しがあるぞと。人生の夜明けがすぐそこであるぞと。
 それで思ったのですが。
 人は生まれてからずっと光の射さない夜の世界に住んでいるのではないかしらと。生まれた時からずっと暗いままなので暗いのが当たり前。夜明けがあることを知らないまま生きて死ぬばかり。
 しかし極稀に人生の夜明けを迎える人がいるのではなかろうか。そして人生の夜明けを迎えることができた人にして初めて人は誰もが生まれたときから夜の闇の中に住んでいたと知るのであると。そんなことを思いまして。
 それで少々調べてみましたら。この生まれてからずっと続いている夜を無明長夜(むみょうじょうや・むみょうちょうや)と呼ぶのですね。この今の人生の間どころか生死流転する永劫の間ずっと夜の闇の中なのだよと。いかにも仏教的な言葉です。
 とはいうものの。無明長夜の闇が掃われて光に満ちたら何が起こるのか。それがやはりわからないままです。さて。いったい何が起こるのでしょうね。この亭主に。
 

2018/06/04

ついでに一言
 
 今月から職を得て働き始めました。カンが鈍っているかもと思いきや3年間のブランクがウソのよう。
 


おまけにもう一言
 
 休日が不定なのが少々とまどうかな。自由と言えば自由ですけど。不自由と言えば不自由で。