あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第828話 バカになりたいとバカが言う

第828話 バカになりたいとバカが言う
 
 最近は仏教らしくないことを書いています。10年くらい前の方がいかにもそれっぽい文章が並んでいて感心します。今となってはそれらのことももうどうでもいいかなと感じます。人生が勝手に人生をやっているばかりですから。
 起こることが起こっただけだもの。来ることになっていたものが来ただけだもの。それがそうなるようになっていたからそうなっただけだものと。
 たったのそれだけだと思いますのでね。私の願いや思惑とは関わりなく事態はやってくるのでありますね。実に不快なことに私は私の人生にないがしろにされているのです。まったく人生は思いどおりになりません。私は自分の人生に尊重されていません。いったい誰の人生なんじゃこのクソボケが!
 というふうに「人生は苦なり」とうそぶくのは容易なことではありますが。でもそう言ってみたところで人生が勝手に人生をやっているこの事実には何の変更も生じません。
 うん。つまんねーもんですわな。人生って。何と言うか……そのー。もっと。うーん。アレですよ。うーん……バカになりたい……とでも言いましょうか。この世のことをすべて忘れ果てて生きられたら楽だろうなと。もうバカでいいんじゃないのかなと。もう十分に考えただろうと。もう十分に観察しただろうと。これだけ考えて観察してそれでもコレといったものが何も出てこないならそれはもうそれまで。なにもかもナンセンスと言わざるを得ないではないか。なにもかも投げ出して終わりでいいじゃんか。
 と。そんなふうに思いはするのですが。でもまだこの先に何かがあるのではないのかなと空しく淡い期待をしている亭主でありますね。
 笑えますね。バカになりたいとバカが言うのだなと。そりゃもう本当にバカだよねと。そう思いもするのです。笑ってもどうもならんと承知の上で。
 

2018/04/15

ついでに一言
 
 やることはやった。どうなることやら。
 


おまけにもう一言
 
 ただじっと果報を待つばかり。なにもかも人生にお任せ。