あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第790話 すべてのifを振り切って

第790話 すべてのifを振り切って
 
 しばしば「歴史にifはない」と言われます。歴史のifとは「もしも太平洋戦争で日本がアメリカに勝利したら今はどうなっていたか」みたいなこと。歴史シミュレーションゲームのパラメータ調整みたいなものでしょうか。それはゲームではできても現実の歴史にはないということです。
 ifがないのはこの人生においても同じこと。人生にifはない。「もしもあのときああだったら」という思いを頭の中で幾度も反芻したところで現状は何も変わらない。所詮は頭の中のシミュレーションゲームです。
 まあそういったゲームも必要なんでしょうね。生きていくためには。パラメータ調整失敗のあれやこれやを反省やら後悔やらし尽くしてようやく思いつく限りのすべてのifを振り切って今を生きるようになるといった具合でしょうか。
 ああじゃこうじゃと言いながらとにもかくにも生きていく。この人生しか自分にはないのよねと思い切ってこの先何がどうなるか見てやろうと生きていく。
 --という思いも夜郎自大の思いなんだろうなと思う亭主です。あまり好きな表現ではないですが「人は生かされている」のだなと思いますので。自分には何も選べない。何もできない。すべては因果・縁起の網の目の中。
 何もかもなるようにしかならない。何もかもなるようになっていく。すべては自動で進んでいく。人生が勝手に人生をやっている。自分は自分の人生から疎外されている。
 そんなことだわなと。うむ。つまらんわな。人生には何らの意味もない。この人生というものはまことに空なのであります。
 

2016/05/30

ついでに一言
 
 この大きな地球でさえ日がな一日お天道様の周りをただ回るしかないのですからね。
 


おまけにもう一言
 
 サイトを作り替える作業は引っ越し以来ずっと中断。やる気が出たら再開するのだろうな。