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—鬱陶しい亭主の場合—

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第717話 感想 映画『第9地区』

第717話 感想 映画『第9地区』
 
 今回はアメリカ映画『第9地区』です。もしも異星人が地球上で難民として暮らしていたら。そういう映画です。
 現実にある難民キャンプのことはよく知りませんが頭の痛い問題が山積している場所であろうことは想像できます。人間同士でさえ耐えがたいことばかりのはず。まして宇宙からやってきた異星人が相手となればそれはもう……と思いながら見ていたのですが。見終わってみると残念な感じがひとしおなのでありました。
 異星人が住むスラム化した難民キャンプ。そこは言ってみれば地上の異世界であり異境でありこの世にあってはならない場であると言えましょう。しかしこの映画はその「場」についての描写はおざなりです。むしろそちらの方にはあまり興味がないようにも見えました。この映画の主人公は地球人の男です。その男がいろいろあって異星人の姿になってしまう。そしていろいろあって難民キャンプに隠れ住むようになった。そんな話です。へえ。ああそうですかと。お気の毒にと。そんな感想しか出てきません。
 それから。アメリカ映画のお約束なんでしょうけど。マッチョが出てきて機関銃をバリバリ撃って爆弾をドッカンドッカンやってました。手に負えない問題が出てきたら根こそぎ焼いちゃえばいいんだぜと。文句あるかコラと。古今東西それが地球人の常套手段ではありますけど。ちょっとね。
 なんだかこの映画は仕立て方を間違えたような気がしますよ。
 せっかくこの世にあり得ない非常識な場を設けたのですから。お話の方も非常識な方に振り切ってド肝を抜いてほしかった。残念。
 

2014/02/07

ついでに一言
 
 明日の関東は大雪らしいです。
 


おまけにもう一言
 
 大雪と言っても積もっても20センチほどらしいですけど。雪国の人には笑われるでしょうね。