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第704話 感想 アニメ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語』

第704話 感想 アニメ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語』
 
 昨日土曜日のこと。ポッカリと暇ができましたので大宮でお買い物をしようかと。電車に乗って出かけると何やら運行にトラブルがあった模様。さいたま新都心駅で少々停車。
 さいたま新都心駅か。映画館があるよと。ふっと思いついて計画変更。お買い物は後にしよう。まずは映画を見ようと。
 吐き気がするほどむせかえるようなポップコーンの臭いの中で見てきたのは『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語』です。孫がいてもおかしくないトシのオッサンがお一人様で魔法少女を見に行く。いささか気後れするところもなくはなかったのですが。でも劇場に入ってみるとオッサンのお一人様は私だけではなかったので一安心。
 さて。
 さすが劇場版。絵がバリバリ動いて感心しました。しかしストーリーはテレビで放送された前作よりも温(ぬる)いものだったのが意外でした。テレビよりも劇場版の方がずっと苛烈で痛々しい内容になるだろうと予想していたのですが。
 で。そのストーリーを一言で表現すると。今回の主役が放った「愛よ」という台詞でしょうね。それに尽きます。
 つらつら思うにその子が言った「愛」とは仏教で言う「渇愛」であってすこぶる激しい執着のことであるのだなぁと。ちなみに温(ぬる)い毎日を送りたいと執着するのも渇愛ですからね。
 前作は言ってみれば「為すべきことを為して何も残さず静かに消え去る少女たちの物語」でした。今回の劇場版は「ある一つのことに対する強い渇愛のために消え去ることができなくなった少女の物語」です。ですから前作が「成仏の物語」であるとすれば本作は「お化けの物語」です。
 では次作は?
 次で話を畳むのなら当然のように「お化けが成仏する物語」になるはずですが……どうですかね。簡単には成仏させてもらえないような気がします。それはもっぱら映画を作る人間・凡夫側の渇愛によるわけです。その事情も含めて本作は「愛よ」の一言がすべてです。今後グダグダになっていくんだろうねぇと案じたオッサンでありました。
 

2013/11/24

ついでに一言
 
 劇場内での飲食は気持ちが悪い。でも劇場側がそれを推奨しているのだから始末が悪い。ムシャムシャ音立てて食ってんじゃねーぞと隣のお客さんに喧嘩を売るわけにもいかない。
 


おまけにもう一言
 
 空いているときを見計らって行くしかないかな。