あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第702話 俗世で頑張る

第702話 俗世で頑張る
 
 本日は亡き父の四十九日法要と納骨を行いました。肩の荷が一つ降りました。
 このところすっかり涼しくなって思うのですが。今年の夏は暑かったです。妹と父と続けて亡くした2013年の暑い夏。あの夏はもう二度と戻りません。死んだ者も二度と戻ってまいりません。何もかも記憶の彼方に去るばかりです。
 さようなら。お父さん。
 てなわけで。
 ひとしきり感傷に浸ってみた私ではありますが。これから法の定めるところに従って準確定申告と遺産分割協議に臨むのであります。肩の荷が一つ降りたくらいではまだまだ。義務と権利とを山のように背負っている俗人に安息の日々などはないのであります。
 あーあ。早く永遠の安らぎが欲しいもんだぜ――とボヤきながら小市民の義務を果たすべく俗世で頑張る亭主なのであります。
 

2013/10/19

ついでに一言
 
 この歳になってようやく俗人とは何者であるかがわかってきたような気がします。
 


おまけにもう一言
 
 わかろうがわかるまいが俗人に違いないのですが。