あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第611話 オレ様はよく頑張りました

第611話 オレ様はよく頑張りました
 
 自宅に戻ってきた昭和4年生まれの父ですが。介護保険制度のサービスを使おうと要介護認定をしてもらいました。先月末に認定された結果は要介護2でした。毎月ほぼ20万円までの介護サービスを使うことができるランクです。介護保険制度の自己負担額は給付の1割ですから上限までサービスを使っても月に2万円弱で済むことになります。
 結果が出た早々にケアマネジャーさんと相談しました。まず必要なのは居宅の改修工事です。歩行に問題があるので屋内の要所要所に手すりの取り付けや段差の緩和などをやりましょうと。この改修工事は月々の介護サービスとは別枠で上限20万円までです。自己負担額は同様に1割です。工事は始めるとキリがありませんのでまずは上限でできる範囲の工事をします。その後は様子を見ながら。必要ならば全額自己負担で追加工事です。
 その他は取り急ぎレンタルで使っていたモータライズの介護ベッドを介護保険給付に切り替えたりポータブル便器を入れたり杖を借りたりともっぱらハードウエア整備を行います。ヘルパーさんなどマンパワー系のサービス利用は今後の検討とすることにしました。
 父は身体介護にはなるべく他人の手は借りたくない意向です。病院にいたときには看護師さんの厄介になりっぱなしでしたのに。年寄りの気持ちはわからないものです。病院と自宅とは別カテゴリなのでしょうか。病院では自分がお客さん。自宅ではヘルパーさんがお客さん。ひょっとするとそんな扱いなのかもしれません。
 それにつけてもこの何か月かで私の生活は激変してしまいました。その激変の中でオレ様はよく頑張りました。褒めてあげましょう。
 

2012/06/06

ついでに一言
 
 無我と聞いて我(が)を悪者扱いするならそれは大きな誤解です。
 


おまけにもう一言
 
 高かった頭が下がるだけでよいのです。下がった頭の背後から如来の光が射すのです。