あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第427話 悩めるおサルさん

第427話 悩めるおサルさん
 
 言って良いのか悪いのか。ヒトとは結局はおサルさんの一種なんだと思います。たまたま智慧の実を食べたおサルさんがちょっぴりだけ他の生き物より賢くなったけれど所詮はおサルさんなのでオノレのアタマを持て余して悩んでいるという。そんな感じじゃないでしょうか。
 それが悪いだのいけないだのと言うつもりはないのです。冷静になってみると我らはそんなものだろうなぁと思うばかりです。
 前回は人間なんて風雨に翻弄される落ち葉のようなものだと書きましたがこれは本当に私の実感です。人生半世紀生きてきてつくづく思いますけど「わかっちゃいるけどやめられない」のが人生なんだなぁと。そしてそんなふうにわかっているつもりになっているけれど結局は何もわかっていないのが我らの真の姿だろうなとも思うのです。
 各人に一つずつしかないアタマです。各人ともそれに頼って生きるしかないのです。でもそのアタマに対する盲目的な信仰が一夜にして崩壊することもあるのです。
 そんなことですからヒューマニズムなんて当てにならない嘘八百ばっかりで。本当はヒトなんてサルが悩んでいるだけなんだと居直る方がよほどヒトにとって将来の展望が開ける真っ当な生き方なんだと思います。
 

2010/03/17

ついでに一言
 
 ヒトとは屋上に屋を架したような構造の生き物なんだと思います。
 


おまけにもう一言 
 
 中途半端に賢いので隘路でもがくこともあるし高みに達することもあるのです。言ってみれば振幅がおそろしく大きいんですよね。ヒトという生き物は。