あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第409話 そんなものなのだ

第409話 そんなものなのだ
 
 宇宙が始まって以来何十億年だか何百億年だか知りませんが。宇宙に始まりがあるのかどうかさえ知りませんが。ともかく人知を超えるほどの長い長い時間をかけた想像もできないほどのあれやこれやの無限とも言える積み重なりの果てに我らが今ここに生きているのですよね。あたかも大きな山の頂に貼り付けた薄紙一枚ほどにもならないのが我らの今生じゃないですか。
 そうなのであれば。今生でジタバタしたところで何がどうなるものでもないと。薄紙一枚が力の限り暴れたところで山はこれっぽっちも動かんぜと。
 そう思いませんか?
 我らが犯す罪はウサギの毛の先についたチリほどのものであってさえ宿業の結果でないものはないのだ――親鸞さんはそう言いました。それは決して問題行動の面からのみ言われているばかりではないはずです。
 今の自分を合理化せよと言うつもりはありません。力ずくで合理化して無理にでも納得せよと言うのではないのです。
 そんなものなのだと。私はそう言っているのです。そんなものなのです。
 

2010/01/23

ついでに一言
 
 月に1話くらいの更新でいいじゃんかと思っていたら何のことはない。以前のペースに戻ってますよ。
 


おまけにもう一言 
 
 サメは泳いでいないと死んでしまうそうです。どうやら私もそんなものみたいです。