あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第396話 冥い世界

第396話 冥い世界
 
 第394話で輪廻も地獄もあるかもねと書いてみました。「ある」か「ない」かですから考えたところでどうなるものでもありません。でも考えているうちにちょっと別の視点で思い当たることがありましたのでそれを少々。
 私はかなり前にこの世界のことを五感で把握したデータを脳内で構成して得た虚像であると書いたことがあります。その世界観は今でも訂正を要しないと考えています。
 で。本当の本物の世界は五感で把握できるものばかりではないことを思い出しました。
 この世界は五感で把握できるものばかりでできているわけではありません。第94話前後でそういったことに触れていましたが五感で把握できない世界は確かにあるはずです。私は本当の本物の世界のうちの五感で把握できる部分のうちのほんのわずかを知っているに過ぎないのです。
 その五感で把握できない世界。確かにあるに違いないにも関わらず感知することができない世界。それは目には見えないものなので冥い(くらい)世界とでも言いますか。この五感で感知できる世界にピタリと寄り添っていて・重なっていて・支えていて・裏付けていて・それがあるからこの世界が成り立っている見えない世界。この世界を世界たらしめている冥い世界。
 まあそんなものがあるであろうことをボヤボヤっと考えているところです。
 もちろん五感ではどうにもならない世界ですから今のところは空想の範疇です。でも自覚を自覚する自覚が芽生えるなんてことがあるわけですからね。その「眼」が十分に育つと面白いものが見えることになるかもしれないなぁとちょっと思っているところです。
 

2009/12/08

ついでに一言
 
 そういえば浄土が今ここにあるなんてことも過去に書いていましたよ。
 


おまけにもう一言 
 
 自覚を自覚する自覚。世界を世界たらしめている世界。ふーん。