あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第351話 忘れてしまう

第351話 忘れてしまう
 
 以前だったら「ああしておけば良かった」とか「こうしなかったのが悪かった」とかいつまでも尾を引いて考え続けていたであろう事件があったとしましょうか。
 そういう事件をこのごろは簡単に忘れてしまうようになっています。そしてすっかり忘れていたことに気がついて「以前の自分だったらまだウジャウジャと考え続けていただろうな」と思うのです。そんなことが多くなりました。
 そこで以前にどこかで見たお話をフっと思い出しました。次のようなお話です。
 
 二人のお坊さんが雨上がりの道を連れ立って歩いていました。
 道すがらお坊さんたちは一人の女性に出会いました。
 その女性は大きな水溜りを渡ることができずに困っていたのでした。
 そこでお坊さんの一人はその女性を抱きかかえて水溜りをジャブジャブと歩いて渡してげました。
 その女性と別れてしばらく歩いているうちにもう一人のお坊さんが言いました。
 「お前は先ほど女人を抱いたな。戒律にそむくことだぞ」と。
 そう言われたお坊さんは答えました。
 「なんだ。お前はまだあの女人を抱いていたのか」と。
 
 さて。
 この忘れっぽさは思いから離れた効果なのか。それとも老化によって誰にでも起こる物忘れなのか。正直なところ判別できません。まあどちらであるにせよ好ましい変化であると私は感じています。ご参考までに。
 

2009/09/03

ついでに一言
 
 最近のタイ焼きの中身にはツナマヨなんてあるんだ・・・・知らなかったよ・・・・。
 


おまけにもう一言 
 
 うまかったよ・・・・ツナマヨのタイ焼き・・・・。