あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第308話 苦悩があるからこそ人生は面白い・・・・のか?

第308話 苦悩があるからこそ人生は面白い・・・・のか?
 
 「苦悩があるからこそ人生は面白い」といった言い方があります。達観したような言い方ではあります。苦悩がない人生はつまらないと。苦悩があるから面白いのだと。世界は広いですからそのように実感している人もおられるかもしれません。
 でも・・・・私は納得できません。
 何かしら根本的に論点を誤っているような気がします。あたかも「自分は苦悩をなくすことができて平板な人生を歩むことができる。けれどもそれは面白くないので自分はそれを選ばない」と言われているような感じがするのです。
 はてさて。人生で何か一つでも自由になることがあるのでしょうか。好き勝手に選び放題選べることがあるのでしょうか。
 苦悩があろうがなかろうが。面白かろうがなかろうが。人生は好き勝手にできるものではないのだと私は思うのです。人生はどうにもならないものだと私は思うのです。
 そしてもう一つ。
 苦悩があるからこそ人生は面白い――そんな悠長なことを言っている場合ではない人。その人こそが仏教を必要としているのだと。私はそう思うのです。
 

2009/01/27

ついでに一言
 
 まあ結局のところ私は修羅場の仏教しか知らないのです。偏っていると言われてしまえばそのとおりです。
 


おまけにもう一言 
 
 確かに私が知っている仏教のストライクゾーンはとても狭いです。針の穴よりも狭いでしょうね。