あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第262話 我がことながら他人ごと

第262話 我がことながら他人ごと
 
 数年前だったら真っ青になってしまったであろうようなことがあっても今はどうってことないです。まだまだ未熟者でこの先の道も長いわなと感じるところですけどね。
 誤解しやすいでしょうが何も感じないという意味ではないですよ。ビビってハラワタが捩れることがしばしばです。でもどうってことがない・・・・意味不明かもしれませんが。ハラワタがひきつっているのを感じているだけですからと書けばもう少しは分かりやすくなったでしょうか。
 仕事で対応に困って立ち往生することは相変わらずあります。立ち往生してしまうだけなのですが。何もかもビシバシと対応できて何の滞りもなく生きていくなんて私にはできません。あっちにぶつかりこっちに引っ掛かりしながら日々処世術を使って生きのびています。全然どうってことなくないのです。でもどうってことがないのです。
 「苦悩していることに悩まない」と過去に表現したことがあります。悩んでいる。でも悩んでいることに悩むことはない。第一の矢に当たっても第二の矢を自分で作り出してわざわざその矢に当たりに行くような事態にはなっていない。カッコ良く言えばそういうことです。
 もともと自分は自分ではないのですから当然といえば当然です。髪の毛一筋・血の一滴から自由になるものはありません。苦悩もそうです。所詮苦悩は自分の所有物ではありません。自由に苦悩したり自由に苦悩を止めたりできません。ですから苦悩に対して負うべき責任などありません。苦悩なんか放っておけばいいのです。勝手に悩んでおかせればよろしいのです。
 と書いたところでご注意を。
 自分は自分ではないのだと自分で自分に言い聞かせてもまったく無駄ですよ。「眼」がないと。「眼」が見ていてくれないと。これが身体で分らないと上に書いたことは決して分らない。そういうことです。
 

2008/07/23

ついでに一言
 
 「悟りとはこれ如何」なんてツベコベ考えたって無駄ですからね。
 


おまけにもう一言
 
 「自分がすでに自分ではない」と。スッタニパータだかダンマパダだかで釈尊がそう仰せです。