あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第247話 分かる人には分かること

第247話 分かる人には分かること
 
 「『一切の事物は我ならざるものである』(諸法非我)と明らかな知慧をもって観るときに、ひとは苦しみから遠ざかり離れる。これこそひとが清らかになる道である」
 ダンマパダです。「ブッダの真理のことば・感興のことば」(岩波文庫 中村 元 訳)として読むことができます。
 どうですか? 上の句は。どこが大事だと思いますか? 丸ごと大事? まあそうですが。敢えて言えばどこですか?
 諸法非我の部分はあくまでも結果です。大事なのは「明らかな知慧をもって観る」です。明らかな知慧をもって観ると諸法非我であることが分かり苦しみから遠ざかり離れるのだと書いてあります。仏説無量寿経でいう「慧眼見真 能度彼岸」です。そのまんま同じことが書かれているのです。
 時代も思想背景も隔たった原始仏典と大乗経典とでまったく同じことが書かれているのです。分かる人には明らかに分かることなのですよ。これが仏教なのだということが。
 そう。これが仏教なんですよ。「眼」が生じるまで自分をしっかりと見て生活しましょう。
 

2008/07/03

ついでに一言
 
 なんだかとっても嬉しいな。
 


おまけにもう一言
 
 分かろうとしない人は分かろうとしないでしょうね。空想的で超人的な仏教を求めて一生を費やすんでしょう。今生が勝負だというのに。