あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第232話 あるかもしれない ないかもしれない

第232話 あるかもしれない ないかもしれない
 
 何を探しているのか知りもしないのに探し回るということを人はしがちです。私もやっていました。この人生に何かしら良いものはないのかと探し回っていましたね。何かしら良いものがあるかもしれません。ないかもしれません。はっきりと決着をつけたいものです。
 でもそれは言ってみれば大木の木の葉を一枚ずつ点検しようとするようなものだと思います。一枚一枚点検しているうちに木の葉は落ちるわ新芽は吹くわ。生涯終わらない労苦であると言えます。あるかもしれない。ないかもしれない。はっきりとしないまま宙吊り状態で一生過ごすことになりかねません。
 俗に言いますよね。未練を残すと成仏できないって。私もそうだと思いますよ。死んだ後に化けて出られるとは思いませんが。
 

2008/05/18

ついでに一言
 
 「あるのかないのかハッキリさせろとこの亭主は書いている」といったふうに読んだらそれは誤読ですよ。 
 


おまけにもう一言
 
 離れてしまうのです。あろうがあるまいが。はっきりしようがしまいが。何が良いのか悪いのか知ろうが知るまいが。