あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第226話 近況報告

第226話 近況報告
 
 近況報告を少々。
 その一。どうやら頭の中にワイパーが装備されたようです。脳裏に沸いた思いをサっと拭い去るワイパーですね。でもそのワイパーはまだ全自動ではなくて半手動といった感じ。脳裏に沸いた思いをボケっと見ていて「こりゃイカン」とスイッチが入るとようやく動き出す感じ。それでもかなりいい感じで動いてますよ。
 その二。相変わらず疑問はないままです。もちろん疑問がないといってもこの世のことをすべて知ったわけではありません。私にとって知る必要があったことを知っただけです。それでもかなりいい感じですよ。
 その三。自分の悩みが以前よりもいっそうよく見えるようになっています。以前は悩みが見えていることを鬱陶しく感じているときが多かったのですがこのごろは見えているだけであることに徹底しつつあります。これもかなりいい感じです。
 取り急ぎそんなところです。総じて鬱陶しさが格段に減っています。
 で。
 しつこいようですがご注意を。重要なのは頭の中のワイパーだの疑問がないだの鬱陶しさが減っただのではありませんからね。真に重要なのは上のようなことが書けるほどに自分を淡々と観察することができているかどうかですからね。自分を淡々と見ることがどれだけ徹底するか・深まるか。それはすなわち自分に対して淡々となることであってとりもなおさず執着から離れることですから。
 そしてこのあたりは実に難しいところだと感じています。煎じ詰めれば「執着から離れるのに一番良い方法は執着から離れることである」と私は書いてしまっているのですから。芸がなさすぎだと自覚しています。まだまだ言葉が足らないのですよ。が今の私のレベルはそんなものです。ご参考までに。←ということを書いていることも私には見えているんですからね。←ここが大事なんですよ! 何をどう思っているかなんてことはどうでもいいんですからね!
 

2008/04/26

ついでに一言
 
 名僧・高僧と呼ばれる方々が書いた文章を読んで単に字句の意味を解釈してはいけません。それらの方々の主義主張がバラバラに違っていてもそれは大した問題ではないのですからね。それらの方々は自分がその文章を書いていることを知っている・自覚している・見えているんですからね。離れていること。それができているのが大事なことなのですから。
 


おまけにもう一言
 
 まずは「あれ?」という瞬間が来ないと。それがあれば後は時間の問題です。