あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第203話 墓にも寺にも興味がない

第203話 墓にも寺にも興味がない
 
 3年前に母を亡くしています。命日は12月6日です。父は今でも毎月6日には墓参りを欠かしません。この1月6日にも出かけました。私は毎月の墓参りには付き合いません。それが父には大層不満なようです。「お前も連れ合いを亡くせば分かる」と言います。どうでしょうか。
 その父ももうすぐ80です。父が逝くのもさほど先のことではないでしょう。私は三人兄弟の長男でありまして父からは「お前が墓を守るように」と言い続けられてきました。しかし私は墓にも寺にも興味はありません。本来の仏教はどうのこうのという教条的な話ではなくて単純に興味がないのです。
 はてさて。私の代になったらばお寺さんとのお付き合いはどうしたものでしょうか。葬儀とお骨置き場のためのお寺さんと割り切ってこの先もお付き合いを続けるのも一法ではあります。しかしいろいろと思うこともあります。
 そんなところに弟が何を思い立ったか墓が欲しいと言い出したようです。それならば墓も寺との付き合いも丸ごと弟にくれてやって私は寺から離れることが可能になるかもしれません。
 そうなると私には自分のお骨を納めるお墓がなくなるわけですが私自身は散骨でもしてもらえれば十分です。自分の焼き砕かれた骨の行き先なんぞに興味はありません。カミさんも散骨に賛成のようです。もちろんどちらが先に逝くかは分かりません。もしもカミさんが先に逝ったら私は毎月参る墓がないと泣くことになるのでしょうか。先に逝くのが私だったらカミさんは泣かないだろうなとは思いますが。
 

2008/01/08

ついでに一言
 
 私は葬式仏教が悪いとは思いません。文化・習俗に難癖つけてもね。 
 


おまけにもう一言
 
 しかしまあお寺さんとのお付き合いはどうしたものかしら。