あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第163話 漂流一人ぼっち

第163話 漂流一人ぼっち
 
 自分のバカな思いにしがみついていても無駄だということは知っている。人は荒れ狂う海に放り出されて漂流しているようなものだ。しがみついても甲斐がないものにしがみついて荒波をサブザブ被って散々な目に遭っている。そんなことは重々分かっている。自分の力では自分を助けることができないと知っている。しかし他にしがみつくものがないので仕方がない。それが人間なのかもしれないがこれを不幸と言わずして何と言うか。
 なんてね。
 自分の過去の文章をつらつら読み直してみて気が付いたわけです。私の文章は途方もなく孤独であるということに。
 私の文章の中には自分以外の者は誰一人としていない。私の文章の中には私しかいない。そんな感じを強く受けたのです。これは過去には気付きませんでした。
 どうやら私は一人ぼっちのようです。この有様ではどこからも救援隊は来ないでしょうね。私の世界には私一人しかいないようですので。荒海で一人漂流するばかり。これを不幸と言わずして何と言うか。そういうことなんでしょうね・・・・。ひょっとしてこれが我執と呼ばれるものかもしれないなと思っているところです。
 

2007/03/06

ついでに一言
 
 いろいろと気付くもんですね。この先何に気付くことになるのやら。
 


おまけにもう一言
 
 気付くか気付かないかは自分でコントロールできるものではありません。