あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第127話 ちょっとだけアドバイス

第127話 ちょっとだけアドバイス
 
 特に大きな心境の変化はありませんが書いておきます。
 相変わらず日々あれやこれやで不快を感じていますが不快なままでこれといった問題はありません。何があっても大丈夫とまでは言いませんがこの先はもう以 前のように苦悩の循環の中をグルグルと際限なく回り続けることはないと言える程度の自信はあります。
 ごめんなさい。苦悩の循環の中を回り続けることはないというのは実はあまり正確な表現ではありません。より正しくは心の循環は相変わらずあるのですがその循環を外から見られるようになっていると書くべきでした。
 自分の様子をじっと見ていると心が勝手に循環していることがわかります。私は黙ってそれを感じているだけです。今の私は心の循環の外にいます。ちなみに 心という表現の中に私は感情や情動といった肉体感覚も含めていますのでその旨よろしくお願いします。
 さて。私が書いていることがお分かりになりますでしょうか。おそらくほとんどすべての皆様にはお分かりにならないだろうと思います。
 というのは以前の私は今の自分のこの状態をまったく想像することさえなかったからです。今の私の状態は以前だったらあり得ないことなのです。
 自分の脳裏に浮かぶことを絶対に正しいと信じ込む——というよりもそれがただ勝手に沸きあがっているだけのものであることを知 らないし自分の心を疑うことさえ知らない。それが普通だろうと思います。それこそが致命的な誤りなのですがそんなことは以前の私は知りませんでした。
 それは確かに致命的な誤りなのですがそれを誤りであると気付くのは誤りの真っ只中にいる間は無理なのです。気付こうと努力してもおそらく無駄です。自分の心を疑おうとして疑うことは不可能だろうと思います。
 懇切な指導は私にはできません。しかし何らかの事情で崖っぷちに立っている人には今までの私の体験から一つだけアドバイスできます。
 決して崖っぷちから飛ばないでください。まず第一に自分は崖っぷちに立っていることに気づいてください。すべてはそこから始まります。
 崖っぷちに立って自分の心を放置するのはとても苦しいことです。しかしその苦しさに対して徹底して何もせずに黙って見続けてください。そうすれば上で私が書いたことを自らの実体験として得られるようになると思います。
 もちろんそれなりに時間がかかることですので健康にはくれぐれも留意しつつ崖っぷちに佇んでください。これは冗談ではありませんから念のため。
 ではまた。
 

2006/02/16

ついでに一言
 
 もう全然大丈夫なんですが私はかなり欲が深いようで・・・・。
 


おまけにもう一言
 
 このところワインを好んで飲んでます。安物のワインをジャブジャブとね。