あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第114話 世界は虚妄です(キッパリ) 

第114話 世界は虚妄です(キッパリ)

 前回は私の心身の状態について書いてみました。今回はその心身の 状態からどうしようもなく気付かざるを得ないことになった私の世界観について書いてみます。私のオリジナルな思想は何もありません。皆様もいつかどこかで 接したことがあるはずのありふれた世界観だろうと思います。
 では書きます。
 2004年の春。私の頭はすっかり焦げ付いていてまともに動作していませんでした。何事につけて判断ができなくなってしまっていたのです。自分の異常を 察知して判断を保留したのではなくまさに判断ができなかったのです。頭の入出力回路がおかしくなったと過去に表現しました。情けないことですが職場では口 先だけの誤魔化しとお茶濁しに終始せざるを得ませんでした。
 そんな役立たずの頭ではありましたが思考が完全に停止したわけではありませんでした。自分に何が起こっているのか理解しようとして考え続けていました。何らかの手がかりを得ようとしてインターネット上の情報を漁りもしました。
 そしてボケた頭がズルズルとたどり着いたところが次のようです。
 自分が住んでいるこの世界は五感で収集したデータを頭脳で情報処理してまとめあげられたものです。それは決して世界の実像を得た結果によるものではなくどこまで行っても一種の虚像でしかありません。
 頭の中ででっちあげられたそれは夢と同じものなのであり虚妄のものなのです。それを夢ではないと感じるのは頭の中で完結する夢と異なり五感から流入するデータ量が夢とは桁違いに多いからなのです。
 自分の心身でさえ五感を通じて頭で認識する仕組みを通さなければ認識できないのです。自分の世界は自分の頭の中にこそあります。
 そしてそれらのことから次のことも言えます。
 ありとあらゆる人という人はすべてそれぞれ個別の世界に住むほかないのです。決して同一の世界に住んではいないのです。人と人とは永遠にすれ違うように できていて人と人とが理解しあうことは始めから困難なようにできているのです。人は本来どうしようもなく孤独なのです。
 さて。
 ごめんなさい。ここまで読んでいただいて大変恐縮なのですが上に書いた世界観など実はどうでもよいことなのです。世界が虚妄であろうがなかろうが人と人とが理解しあえようがしあえまいが私はそこに住むしかないのです。
 そう。どうしようもないのです。
 目の前真っ暗な途方もないどうしようもなさ。人がどうしようもなく抱えこんでしまっているどうしようもないどうしようもなさを一体どうするんだ! というのが問題の核心です。
 それでは次回ということで。
 

2005/08/26

ついでに一言
 
 しずかちゃん対ホリエモンですか。広島6区は楽しそうだな。
 


おまけにもう一言
 
 でも暑苦しい戦いになりそうだな。