あるがままに・そのままに

—鬱陶しい亭主の場合—

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第112話 限界を超えることは可能ですが……

第112話 限界を超えることは可能ですが……
 
 世間には「己の限界を超えよ」とか「自分の殻を破れ」といった類の発言をする人がいます。とても威勢の良い発言です。いくばくかの説得力があるようにも聞こえます。
 しかしその類の発言をするにはかなりの覚悟と責任とが伴うものだと思います。本当に限界を超えてしまうと容易ならざる事態に直面することになると思うからです。
 通常はいくら努力しても努力で限界を超えることはできないと思います。限界を超えるとは言い方を変えると常軌を逸することです。通常の生活を送る限りは常軌を逸したりしないものでしょう。
 だから通常は「限界を超えよ」と言ったとしてもその内容は「サボっていないできちんと仕事をしろよ」程度の意味としか受け取られず威勢の良い景気付けにはなっても実質無害な場合がほとんどでしょう。
 しかし注意が必要な場合があります。
 常軌を逸した努力をすることはまったく不可能なことではないからです。常軌を逸した努力をするとは例えば仕事の報酬をさらなる仕事で受け取るような荒廃 した生活を長期間続けるという意味です。何があっても絶対に逃げない・絶対に倒れないという条件の下にです。この場合の「絶対」をゆるく解釈してはいけま せん。絶対にです。
 そのような生活そのものが常軌を逸していますので限界を超える=常軌を逸するには常軌を逸しなければならないという話になります。
 おバカな言葉遊びのように思われるかもしれません。しかしそれは特定の条件の下では成立してしまうことなのです。
 このサイトへお越しの方は既に限界を超えて大変な事態に立ち入っておられることでしょう。慣れ親しんだ己の枠組みを粉砕された未知の世界に立ち入って新 たに世界を再構築する能力と時間とが誰にでもあると思ったら間違いだと思います。しかし事態が事態ですから立ちすくんでいてもしかたがありません。出口を 求めて進むのみです。
 ではどうやって進むのかということをお知りになりたいことでしょうがそれは次回から。
 

2005/08/19

ついでに一言
 
 うまいキュウリを食べたいです。昔風のトゲトゲした曲がったキュウリです。
 


おまけにもう一言
 
 息子が食べていたバナナクレープがうまそうだったので「三分の一でいいからくれ」と言ったら五分の一くらいしかくれませんでした。