ポルトガル領マデイラ 1999.12(〜2000.1)
1週間(+α)海外サイクリング
エイラ・ド・セラードからの展望。
フンシャルの街から標高差1000m。登り4時間、下り30分。

 11月ごろの話です。我家で定期購読している「日経ビジネス」という雑誌に、ときどき「旅名人」という「おまけ」がついてきます。そこに、大西洋上の「マデイラ」というポルトガル領の島に行く話がのっていまして、その中で、まるで飛行機から見下ろしたような街とうねうねした峠道の写真がありました。それは飛行機からとった写真ではなく、エイラドセラードという標高1,000mちょっとある展望台からの写真だそうです。
 「ここ行こう!」
 これで冬の旅行は決まりました。さっそく翌日切符の手配にエアリンクトラベルとHISに電話です。ほとんど「衝動買い」です(笑)。
 この景色が見れるなら、標高1,000mの登りなんて、普段から日光や秩父をのしのし走っているので、へっちゃらです。おまけに、2000年の正月を大西洋上の島で迎えるなんて、なんてすばらしいんでしょう! Y2K問題で会社にカンヅメだった方々には、申し訳ないのですが・・・

 マデイラ島は地図で見ると、モロッコのカサブランカ沖。スペイン領のカナリア諸島と近い場所にあります。真冬だったのですが、とても暖かく、自転車に乗ってるとTシャツ1枚でも汗ばんでくるような気候です。アロエの花なんかも咲いていました。特に島へ渡る日の朝は、リスボンのキャンプ場で冷たい雨に降られてテントが水没してしまったので、あったかくて天気のいい島は本当に天国のように思えたのでした。

<旅のルート>
リスボンから飛行機で往復です。リスボンから2時間弱(約1000kmだそうです)。
自転車に乗ったのは、空港からフンシャルの街の往復(片道25km)+エイラ・ド・セラードの往復(←これは距離はどれくらいだったかなぁ? のぼりの標高差1000mしか覚えてない)。
<宿泊について>
フンシャルはヨーロッパの人たちのリゾート地。お店もいっぱいあるし、ホテルもいっぱいあります。年末ということもあり、通りは夜遅くまでにぎわってました。英語も通じるし。
 年越しのちょっとしたイベントがあるためか、年末年始の宿はどこも混んでいるみたいで、(とくにミレニアムだったから?)あいてるところはほとんどなし。何件目かに訪れたところで、「外で寝るよりはいいでしょう」と無理やり部屋を空けてくれました。感謝です。

キャンプ場は島の反対側(フンシャルからはすごく遠い)にあるようでした。
フンシャルの市街地近辺にはないようでした。
<輪行について>
リスボンからフンシャルへの飛行機は自転車をそのまま(荷物だけ外して)積み込みました。
なんたってファーストクラス!でしたからね。えっへん!(ファーストクラス初体験!!) 自転車に「PRIORIDADE」という札を付けて胸を張って自転車を押してました! 空港のラウンジで飲み物ももらえるし、いいですね、たまに贅沢するのも。
思うに、海外では「輪行」という文化がないんでしょうか、自転車はそのまま積み込みました。帰りのヒコーキでミラーが折れてなくなってましたが。
<航空券>
 リスボンからフンシャルまでは、旅行会社に「ファーストクラスしか空席の確認ができない」と言われ、ファーストクラスにしちゃいました。でも片道2万円でした。お食事はおいしいし、ラウンジは使えるし、良かったですよ、ほんとに。
 
 マデイラ島へは、他にポルトやロンドンからも直行便があるらしいです(未確認)。



(余談)
 島からリスボンに戻って1泊して、街をふらふらしてから帰りの飛行機に乗りました。
 でも正月で銀行が開いていなくて、2日間を5000円くらいで過ごさなくてはいけなくなってしまい、結局帰りの空港に着いたときの所持金は100円位だった空港でクレジットカードを使ってタパスを食べました。嬉しかった〜!

(余談 その2)
「ブリジットジョーンスの日記」という本の中で、12月25日の日記にこの島が出てきます。
 「・・・やがてフリオが大西洋の東に浮かぶ、ポルトガル領マデイラ島の港町フンシャルにいることを突き止め、同時に・・・・」
ただこれだけです。 すんません。




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