藁(わら)
籾(もみ)を取り去って、残った稲の茎の部分です。
1940年頃までは、数々の生活必需品の材料となり、農村や都市近郊を含めた日本の生活を支えていました。 今でもわらでできたものを探すと、身近なところにたくさんあります。造園業では、わら縄・こも・むしろは欠かすことができません。お正月の締め飾り、神社のしめ縄は、神様とつながっています。

《わらの用途》
わら縄・わらぞうり・わらぶき屋根・わらぐつ・みの・わらじ・わら布団
むしろ・俵・家畜の飼料・肥料・建築資材・食品包装材・敷物・合羽・園芸資材 等
糠(ぬか)
玄米を精米するときに得られるもので、果皮・種皮・糊粉層といった玄米の外側の部分を合わせて、糠(ぬか)と呼んでいます。

脂肪・タンパク質・ミネラル・ビタミンなどの栄養素を豊富に含みます。
また、ぬか油を搾油することもできます。

〈ぬかの用途〉
漬けもの用・野菜のあくぬき・ぬか袋(漆器や家具・柱のつや出し)・肥料
ぬか油の加工品:食用油・クリーム油・石鹸・グリセリン・頭髪油 等

〈もみ殻の用途〉
肥料・鶏のひなの強化飼料・水田の暗きょ材料・牛舎の敷き材料。籾殻を焼いてくん炭と籾酢酢をつくります。くん炭は、苗代や畑で使います。また春先早く雪を溶かすため田畑に散布します。籾酢酢は作物の害虫忌避材、活力剤とし利用されます。生のまま、ぼかしの材料にも使われます。

 昔、入浴剤が無かった頃は、ぬかを木綿袋に入れ浴槽につけておきました。肌がとてもスベスベしました。米ぬか石けん、米ぬかシャンプーなどからだに優しい商品が販売されています。最近は米ぬか除草と言って、田植えの後に米ぬかを散布し雑草が生えるのを抑制します。ぼかし堆肥を造るのに、大切な材料となります。やさい作りの元肥として入れると、甘いスイカやトマトができます。果樹にも良いそうです。
 稲作は紀元前3世紀に中国大陸から伝来したといわれています。もみとわらを分類しながら、さまざまな神様を奉り、多彩なわらの文化を形成してきました。わらを漢字で書くと、「木よりも高い草となります。木よりもずっと価値があるともいわれることがあります。およそ二千年にわたる稲作と農業生活から生まれた作業風景は、とても豊かで美しく、造形美としての新しい価値観を生みながら、私たちに「稲作文化」と「農業文化」の大切さをあらためて認識させてくれます。世代を越えて継承されてきた「わら文化〜わら積み」の中にこそ、豊かな農業生活と食文化の歴史や営みを垣間見ることができます。
                                    <ツクネル工房より>
細かく軽い粉です。指でつまんでこすると油っぽくなります。
水をはじいて、なかなか腐りにくい性質を持っている