円空名作の仏像!

円空といえば、江戸時代前期に諸国を遍歴し、布教の傍らナタで削りだした仏像を多く残している。その数12万余体といわれる。
 特に飛騨地方においては、丹生川村(現:丹生川町)千光寺を拠点に布教し約5百体の仏像が残されている。ここで紹介する国府町鶴巣にある清峰寺の仏像三体は、昭和34年岐阜県の重要文化財に指定されている。

上から写真順に
聖観世音菩薩
(せいかんぜおんぼさつ)  像高 1.6m
十一面千手観音菩薩(じゅういちめんせんじゅかんぜおんぼさつ)
像高 1.27m
竜頭観世音菩薩

(りゅうずかんぜおんぼさつ)
像高 1.7m

この三体は円空の12万余体最後の作品とされ、十一面千手観音菩薩は、12万体の仏像の中で唯一、清峰寺のみにある。名作であるが故、昭和40年西ドイツで開催された博覧会に出展された。

拝観料 200円
要予約

電話 0577-72-3362
受付 船坂秀雄
所在地 高山市国府町鶴巣
※ 観光バスの団体も来る隠れたスポット

【清峰寺】
鎌倉時代の末から室町時代にかけて存在した延暦寺末寺で、安房山頂にあった多くの末院をもつ規模の大きな寺であった。焼き討ちにあい、後に現在地に移されたと伝えられる。
現在は、寺と白山神社の社務所が兼用となっている。以前は尼さんが見えたが、今は無人。円空仏は、隣の土蔵:円空堂に保管されている。すぐ横に清峰寺観音堂もあり、その本尊は、飛騨七観のひとつに数えられている。
現在の観音堂は、造りに注目されたい。


素朴な疑問
寺?清寺?
どちらが正しいの?
峰・峯も「みね」を表す漢字です。峯は旧字で現在は峰が一般に使われています。

聖観世音菩薩(せいかんぜおんぼさつ)
 首を左にひねって合掌する姿は、円空最高の傑作  三体の表情を見比べていただきたい
十一面千手観音菩薩(じゅういちめんせんじゅかんぜおんぼさつ)
円空の12万余体の作品のなかでも、千手観音はこれ一体のみである。
千手は、本体から削り出されたのではなく横から差し込まれている。
竜頭観世音菩薩  髪の毛をくわえたような感じで竜の頭が上にある。不安定感が漂う。
(りゅうずかんぜおんぼさつ)
県道入り口からの遠景 右手上の白いお堂が目印
参道入り口は軽トラ1台がやっと通れる道幅なので、手前の道路沿に車を駐車して徒歩で行くのがベスト。
県道からの入り口の案内看板はこれだけ。見逃さないようよう・・
 (古川方面からは、鶴巣橋のすぐ手前三差路を左折)
清峰寺観音堂 宝形造り、正背面庇付堂宇、鉄板葺、露盤宝珠付き  桁行き3.95m 梁間4.55m
            1863年建築で高山の町屋建築として有名な吉島家を建築した明治の棟梁 西田伊三郎の作品