前方後円墳 (中央の白い線で囲まれた部分)
付近の住宅と大きさを比べてみると、古墳の大きさに驚く。
航空写真 google mapより
岐阜県内最大級の石室を持つ、こう峠口古墳。全長70mの前方後円墳。飛騨地方では最大の古墳である。(昭和34年県指定文化財)

 さて、この古墳は古川町のお隣の高山市国府町広瀬町字こう峠口にある。すぐ近く(渡瀬神社の前)には、円墳の広瀬古墳がある。国府町には大小370余りの古墳がある。なかでも大塚古墳(未発掘)、こう峠口古墳(江戸時代に発掘)、亀塚古墳(明治時代に発掘)が三大古墳といわれていた。残念ながら、亀塚古墳(直径70mの円墳)は明治24年小学校建設用地確保のため跡形もなく取り壊されてしまった。当時この亀塚古墳から、大陸で作られた鉄製の甲冑が発見された。全国的にも出土例の少ない甲冑が、国府町にあったことはこの地方に大きな勢力があったと推定される。国府町は肥沃な土地柄で昔から飛騨の米どころといわれているばかりか、国府が置かれた飛騨の政治の中心地でもあった。


 こう峠口古墳は、周辺の耕作により当時の形が削られてきてはいるが比較的残っている。古墳本体は、市有地となっているが、周囲には民地があり保全が望まれる。石室は、前方の円墳の中央に位置し、入り口は背をかがめないと入れないが、中央部は上を見渡せるほど天井が高い。残念ながら、危険防止のため、入り口の柵にカギがかけられている。
 国府町を外から眺めると、歴史的価値の高いものが沢山あるのだが、身近なところにありあふれている状況から住民の意識はそうでもないらしい?

 すぐ近く(西100m)には、きれいな形の円墳の広瀬古墳があるのでぜひ訪れたい。
関連HP 大和國古墳基取調室 飛騨編