最近、退職された方が農業を始められました。定年を迎えたサラリーマンが生きがいのために土を耕すという「人生二毛作」とでもいえるものです。ひとりは、トマト作り、もう一人は花作りです。どこの家庭でも田んぼや畑の農地は、少なくとも1反(10アール)以上は、所有しています。ただ、会社勤めなどで手が回らない家庭は、他人に貸している現状です。土が無ければ、生活できない。自然に帰れ。定年後なぜ、農業を始めたか聞いてみました。生きがいを見いだし、健康に長生きができる農業をあなたもはじめてみませんか!

21世紀は帰農の時代
  私は、長年勤務していた会社を辞め昨年からトマト作りをはじめました。農家の長男である私は、いずれ年をとったら農業をするつもりでいました。

 60歳くらいまでは会社勤めをするつもりでしたが、「体力のあるうちの方が良い」と友人に聞き、57歳で始めました。33年間会社に勤め、稲作作りはほとんど地区のオペレーターに頼んでありました。まして、そ菜づくりの経験も無く多少不安もありました。
 
  しかし、近所の先輩達が資材の調達、補助金の申請等、私が会社へ行っている間に準備を進めてくれました。おかげさまで、昨年春よりすぐに作付けでき、先輩の指導を受け1年目にしてはまずまずの成果を上げることができました。

 「農業の良さは、まず自由があること、誰にも束縛されず、自分の思うままに仕事ができること、皆が色々なことを親切に教えてくれること」  

私が長年経験した一般企業にはない良さがあります。自然を相手に働ける仕事は、他にないと思います。初歩から親切に指導してくれた先輩達に感謝しながら、今年も豊作を願い元気で頑張っています。  
                           中田 進


 時間に従属した生活から、時間を従えた生活に変わり、人間本来の生きるありようがこのようなものではないかと思われるようになった。生活のリズムは自分で作り、自分の行動がすなわち自分の生活時間なのである。大きく変わった生活環境の中で、時間を自分のものとして暮らすことの心のゆとりと豊かさの回復が、長年公務員としての暮らしのありようが、いささか寂しく哀れな感じさえしてくるのである。

  ・・・・ 陽が昇り陽が沈む ・・・・・ 目覚めたときが一日の始まりで、眠くなったときが一日の終わりという、 あたりまえの自然の営みのなかに、身をゆだねてた安らぎとゆとりの心地よさが、ここにきて私のなかに浸透しはじめている。


 退職後、一年間再就職の職場のなかで老体の身を置くつらさをイヤと言うほど体験させられた。経済的不安のつのるなか、思いきって妻の郷里で妻と二人で「花の栽培」に挑戦することにした。

 飛騨の地域の人々の温かさと思いやりのなかで、ひとつひとつ懇切丁寧な指導を受けながら、ハウスを組み立て施肥や病虫害対策等に取り組ながら、今、初心者としての花づくりの道を少しづつ歩み始めている。ハウス栽培をやめた人にハウス材料を、耕耘機を買い換えた人に古い耕耘機を無償で頂き、多くの方達の助けを借りて、自給自足を旨しとした清貧でも心豊かでのんびりとした生活を 続けていきたいと願っている。

                                  向林博善


                                      
一本一本ていねいに、ツルを巻き直している。根もとを虫にかみ切られても、生命力が強いだけあって新しく、ニョキニョキ生えてくる。
 登場するのは、昨年の3月末に教職を定年退職して帰農した上田潔彦さん昨年から、葉ネギと丹波の山いもを栽培し市場へ出荷している。山いもの栽培面積は現在10アール。1500本の種芋を植え付け、目下ツルの誘引を修正している。元肥には、近くの山からかき集めた落ち葉を使っている。害虫や病気がでるため消毒は欠かせない。この山いもは、細長く伸びる種類ではなく、ボールのように丸くなる種類だそうだ。ただし、肥料を与える時期を誤るとでこぼこのいびつな形となる。

目標の収量は、1.5トン。販路の開拓が当面の課題である。高級料亭への卸、インターネットでの産直、ブランド命名し村の特産にと夢をふくらませている。