古川には、「飛騨の匠」の伝統が受け継がれており、今なお木造住宅にはその建築様式が守られている。木の美しさ、優しさ、強さを見事に活かした建物が多い。

 
大工の2代目 上田隆二さんは、伝統の木造建築を受け継いでいる一人である。木の魅力にはまり、〇〇ハウスといった住宅は手がけないことにしている。木の良さは、手入れをすれば美しくもなり、良好な状態が長く維持できることです。」「木造住宅は増改築が容易にできることも、メリットのひとつです。時代の流れにあったように、家の間取り、設備を変えることも大切です。家は、いつも呼吸しています。自然に呼吸ができる家造りが一番です。

  
以前は富山方面からの仕事がよくあり、出掛けていたが、最近は地元の仕事が多くなった。元請けとしての評判も良いようだ。息子も大工の見習い中で期待がもてる。
作業場にて
古川独特の建築技法があります。「雲(くも)」とよばれる軒下の小腕に施される装飾です。大工さんはそれぞれ右図のような、独自の紋様を持っており、これはほんの一部です。自分の造り上げた建築に対する愛情と仕事に対する誇りを表現しています。「」を見れば、どこの大工さんが建てたのか分かるそうです。
古川独特の雲の紋様
雲の使用例
飛騨古川の代表木造住宅を紹介
隣地区の信包(のぶか)にある牛丸勝郎さん宅は、まさに飛騨の伝統技術を駆使した代表的な住宅です。
この住宅は、随所に伝統様式を採り入れ、昔ながらの仕口(込栓、長柄)で建てられている。

(設計施工 上田建築)
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家の中心の大黒柱は24cm(8寸)を使用。2階の屋根裏までの通し柱となっている。
高い所にある梁は、いく重もの二重梁(天梁)を採り入れた  
霧除け屋根二重垂木を採用。 隅木化粧をほどこす。
玄関ポーチには入口間草(鴨居)を採用。千本格子戸がよく調和している。
正面全景