飛騨地方のなかでも、特に高山盆地や古川・国府盆地では朝霧が発生しやすい。この霧は、朝のうちだけで10時頃までには消えて青空が広がります。昔から「霧の出た日は、天気が良くなる」と言われています。8〜12月にかけて、よく発生します。

<霧の種類>
霧は発生する場所によって、盆地霧、海霧、山霧、谷霧、川霧、都市霧(スモッグ)に分類されます。飛騨の朝霧は、主に盆地霧です。神岡町や上宝村は雨どよのような地形なので、朝霧は発生しにくい。

<どんなとき霧が発生しますか>
湿度が高く、気温較差が大きく、風が弱い日によく発生します。


  (十三墓峠で見られる霧海  国府町 駒屋兵衛撮影)

<霧海は、どこで見られますか?>

絶好の場所は、国府町八日町の大阪峠(通称:十三墓峠)の頂上付近が霧の出ているところと出ていないところの境界になります。霧海は雲海のように見えます。車から降りて見えるので最高の場所です。

<朝霧の発生メカニズム解明!>
地元の吉城高校地学部の昭和60〜62年の研究成果が発表され全国大会で科学技術庁長官賞や学校賞1位を受賞しました。  
詳しく知りたい方はこちらへ  「飛騨の風土と暮らし」

 冷蔵庫を開けると、足下へ冷たい空気が流れてきますね。底の広い中華鍋のような地形(盆地)を想像してください。盆地の夜間の放射冷却により、冷たくなった空気は重いため山の斜面に沿って流れ下り盆地の底に溜まっていきます。この現象は日没から明け方まで続きます。冷気湖がつくられます。そして大気中の水蒸気が目に見えるようになったものが霧になります(放射霧)。もう一つは、南から温かく湿った空気が盆地内の冷気層中に吹き込み霧が発生する場合です。


<朝霧は予測できますか?>
気温較差が10度以上、前日の平均風速が1.5m/秒以下、前日の最低湿度が40%以下の時発生しやすいそうです。地温格差が夏は約20度以上、秋は約15度以上、初冬は約10度以上で朝霧が発生しやすいそうです。
              <資料 吉城高校地学部研究および「新ひだ風土記」より>

恵比須の郷 山の谷の朝霧
隣接する黒内集落の朝霧