【アイチェックについて】



2007年夏に、KENNEL TOGO出身の仔(メス)が日中でもコントラストのない場所(背景とアジのハードルの色が同
系色だったり)や暗闇の中において、物品に対しての識別が出来ていないのではないか?という症状が見られたため、
オーナー様が眼科専門の動物病院でアイチェックを行ったところ、中心性進行網膜萎縮の疑いがあるという結果が出
ました。

TOGOでは今回の検査結果を聞き、北海道酪農学園大学獣医学部に依頼し現在交配に用いている雌犬ウラン・小雪
のアイチェックを行ったところ、ウラン・小雪共に現段階でPRA(進行性網膜萎縮)の疑いはない。
との結果が出ました。(上記の中心性進行網膜萎縮は、PRAより進行度が遅いそうです。)

というのも、現在日本ではPRAにおいてボーダーコリーはまだDNA検査を行う事ができません。
そのためキャリアではないという保証は100%ではありません。

キャリアであるか?ないか?ではなく、現在発症しているか?していないか?の検査しか、
現在行うことができません。

ですので、アイチェックについては交配前など定期的なチェックを行うのが良いと思われます。
今回ウランと小雪の検査に於いて、PRAという遺伝子疾患ではないという結果でしたが、当犬舎ではこれを良い教訓と
して今後交配する個体については交配前にアイチェックを行います。
これから交配を考えている方にもアイチェックをお勧めします。

《アイチェック検査内容》
麻酔(全身麻酔)をかけ、網膜の波形をとる網膜電位図(ERG)及び、写真による眼底検査になります。
検査後、病院から波形グラフの表と眼底写真を頂きます。

※ 北海道酪農学園大学獣医学部での検査内容です。


麻酔の量などによって、検査結果が正常に出ない場合がある。というお話も聞きました。

検査を受ける際には、眼科専門で診療している個人病院(麻酔も専門としているとさらに良いと思います)もしくは、
検査器具が整っている眼科・麻酔の専門医がいる大学病院にて検査していただく事をお勧めします。


また、希望の方にはウラン・小雪のアイチェックの結果をコピーしてお送りします。

ボーダーコリーのPRAについては日本ではまだ稀で症例が少なく、PRAの情報などもほとんどありません。
今回、病院で聞いたお話など当犬舎で出来る限りの情報公開をしたいと思っております。